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春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山
春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山

このページタイトルの方は万葉集の読みcFQ2f7LRuLYP
百人一首の方は新古今和歌集で収録された形
和歌は写本などによって形の異同が激しい
写し間違え、覚え間違え、改作などいろいろな理由が想定される
万葉と新古今時代を比べると、
万葉と新古今時代を比べる
万葉:春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山
新古今:春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山

万葉は来るらし、干したり、と直接的に経験する感じ
ここでは天皇が手づから干しているというより、衣を干してあるのを「 天皇が」見ているという感じcFQ2f7LRuLYP
補うと「白妙の衣干したり(見ゆ)天の香具山」。主観的
新古今は来にけらし、ほすてふ(ほすという)、と伝承・伝聞
こちらはかつて干してあったというらしい、という感じ
こちらだと原歌にあった「見ゆ」のニュアンスが抜け、より客観的・伝承的な見方となる
万葉集抜書の受け売り!
このあたりに万葉集の「われ」意識とその脱却の一過程が垣間見え、面白いcFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYP
の形になってる
長い年月を経て伝承化して伝わっているという見方がなされてますcFQ2f7LRuLYP
なるほどnishio
持統天皇は衣を干さないだろ」的な憶測で書き変わってしまったのかな