成就した恋ほど語るに値しないものはない。
>私と明石さんの関係がその後いかなる展開を見せたか、それはこの稿の主旨から逸脱する。したがって、そのうれしはずかしな妙味を逐一書くことはさし控えたい。読者もそんな唾棄すべきものを読んで、貴重な時間を溝に捨てたくないだろう。
美しい
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めでたしめでたしの後は普通語られない
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とは言いつつ、成就した恋のあとを描くものもある
昔の作品の続編(リバイバル)で成就後が語られるケースもある
少しズレるけど源氏物語の第二部だと人臣の位を極めた光源氏が苦悩する話になる
富も身分も愛する人もある貴人が、それはもう懊悩する
自分のせいでもあるのだが…
(他の人等もえらい苦悩する)
何にでも和歌を関連させると恋の成就についての歌は少ない印象
恋愛を詠んだ和歌はメジャーだから自然なつながり
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「よしっ両思いになってやったぜ」という感慨はあんまり歌になっていない気がする。少なくとも古今集では
その前の恋しくて恋しくて震える段階や、
関係ができたあとの相手の不実や心変わりを詰る歌、
別れて「なんだったんだ…あの恋」という振り返り
漫勉の
西炯子先生回で恋愛が成就するまでが少女漫画、その後は女性漫画になるっていうのがあった
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