> 『弱いつながり』というタイトルですが、驚くべきことに、《弱いつながり》という単語は本文中に一度も登場しません。内容と書名がまったく噛み合っていないのです。なぜこんな書名にしてしまったのでしょうか、不思議です。
> 代わりに説明されているのは、《弱い絆》(ウィークタイ)という概念です。社会学者のマーク・グラノヴェッターが提唱した概念だと紹介されます。
> しかしそれは、なんの但し書きもないまま、途中で著者独自の概念にすり替えられます。そして、「グラノヴェッターの教え」として、グラノヴェッターのネットワーク社会学理論とは似ても非なる、まったく別物の独自理論を展開してしまいます。