>我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも(4291、大伴家持)
>うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば(4292、大伴家持)
>生けるもの竟にも死ぬるものにあれば、此世なる間は楽しくをあらな(349、大伴旅人。「太宰帥大伴旅人の作った酒を讃えた歌。十三首」のひとつ)
>広瀬川。袖つくばかり浅きをや、心深めて我が思へらむ(1381、よみ人しらず。「川に寄せた歌」)
>幸福の如何なる人か。黒髪の白くなる迄妹が声開く(1411、よみ人しらず。「挽歌」)
>思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを(恋二・552、小野小町)