>仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなどの特撮において主人公らが名乗りを上げるのは、制作している東映がテレビ時代劇の演出を取り入れたためとされる。特撮のみならずプリキュアシリーズなどの子供向けアニメ作品でも「変身した後に名乗りを上げる」という演出が定番となっている(例外として『キューティーハニー』は多羅尾伴内)。「戦国自衛隊」でも伊庭3尉が「信玄の首、討ち取ったり!」と生首を掲げて見せるシーンがある。
>このように敵の前で名乗りを上げる演出は日本人の美意識に則ったものであり、スーパー戦隊シリーズで一時期省かれた際には主要なターゲットである子供の反応が悪かったなど視聴者からも支持されている要素であるが、海外で放送したときに「その間に敵の攻撃を受けるのでは?」と最も疑問を抱かれる箇所である。スーパー戦隊シリーズを英語圏向けにローカライズしたパワーレンジャーシリーズにおいては「名乗り」に相当する英単語が無いため点呼を意味する「Roll Call」が当てられている。