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利根川
> 利根川は、その源を群馬県利根郡みなかみ町の大水上山(標高1,831m)に発し、赤谷片品吾妻川等を合わせ、赤城、榛名両山の中間を南流しながら、前橋市付近から流向を南東に変える。その後、碓氷川鏑川神流川等を支川にもつ烏川を合わせ、広瀬川小山川等を合流し、栗橋付近で思川巴波川等を支川にもつ渡良瀬川を合わせ、野田市関宿付近において江戸川を分派し、さらに東流して守谷市付近で鬼怒川取手市付近で小貝等を合わせ、神栖市において霞ヶ浦に連なる常陸利根を合流して、銚子市において太平洋に注ぐ、幹川流路延長322km、流域面積16,840km2 の一級河川である。
>  その流域は、茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県及び東京都(以下「1 都5 県」という。)の1 都5 県にまたがり、首都圏を擁した関東平野を流域として抱え、流域内人口は日本の総人口の約10 分の1 にあたる約1,280 万人に達している。流域の土地利用は、山地等が約68%、水田等の農地が約23%、宅地等の市街地が約8%となっている。
>  利根川は、古くから日本一の大河という意味を込め、「坂東太郎」と呼ばれて人々に親しまれてきた。利根川は、江戸時代以降の産業、経済、政治の発展の礎となっただけでなく、戦後の急激な人口の増加、産業、資産の集中を受け、高密度に発展した首都圏を氾濫区域として抱えているとともに、その社会・経済活動に必要な多くの都市用水農業用水を供給しており、首都圏さらには日本の政治・経済・文化を支える重要な河川である。また、流域内には、関越自動車道東北縦貫自動車道常磐自動車道等の高速道路及び東北新幹線上越新幹線北陸新幹線等があり、現在、東京外かく環状道路首都圏中央連絡自動車道が建設される等、国土の基幹をなす交通施設の要衝となっている。