スパム
>何故かヴァイキングのたくさんいる大衆食堂にバン夫妻(エリック・アイドル、グレアム・チャップマン)が天井から吊り降ろされてやってきて、厚化粧のウェイトレス(テリー・ジョーンズ)にメニューを尋ねる。ウェイトレスはメニューを読み上げるが、その中は「豚肉と煮豆とスパム」「スパムと卵とソーセージとスパム」「スパムとスパムとスパムとスパムと煮豆とスパムとスパムと…」などと「スパム」ばかり入っている。スパム嫌いのバン夫人(チャップマン)は逆上するが、ウェイトレスはスパム入りのメニューしかないと言い張る。「スパム」が連発されるうちに、周りにいたヴァイキングたちが「スパム、スパム、スパム……」と合唱を始め、食堂はわけのわからない状態になる [1]
。
> そこへハンガリー人(ジョン・クリーズ)がハンガリー・英語辞書を手に現れるが、辞書頼りのためウェイトレスへの注文が卑猥な発言(「かわいいお尻ちゃん」「私の腸はスパムでいっぱい」)になってしまい、不審者として警官に連れて行かれる。
> カットが変わって歴史学者(マイケル・ペイリン)が登場し、ヴァイキングについて語り始めるが、その話の内容もすぐスパムだらけになり、背景の幕が吹っ飛ぶとそこは元の食堂で、結局ヴァイキングが合唱。食堂をバックに流れるクレジットも「SPAM」で溢れている。
> このスケッチにおいて「スパム(SPAM)」は「スパーム(Sperm)(英語で「精子」の意)」と発音が似ていることから、それを使ったダブル・ミーニングの言葉遊びがしばしば用いられる [1]
。例えば「玉子とスパム」が「卵子と精子」、「ソーセージとスパム」が「男性器と精子」、バン夫人が「〜と、ソーセージのスパム抜きをちょうだい」と頼んだのに対しウェイトレスが「精子のない男性器」ととらえて嫌悪感をあらわにした、などと解釈できるといったネタである。同様に、ヴァイキングの歌の中の「可愛いスパム」という歌詞は「可愛い精子」と解釈できるし、「私の腸はスパムでいっぱい」は、直前の「かわいいお尻ちゃん」共々男色行為を連想させる。このように、このスケッチにはダブル・ミーニングを使った隠喩があちこちに散りばめてある。
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本来は英語なんだけで英語字幕の動画に差し替えようかと思ったが、意外と見つからないな…