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dax, Bun Shell, zxの比較
各ライブラリについて
Deno & Node.jsで動作する (おそらくBunでも動くはず)
Denoで動くのでTypeScriptでスクリプトが書きやすい
deno taskコマンドの内部でも使用されているdeno_task_shellをベースに実装されています
WindowsでもUnixシェル向けの様々なコマンドが利用できます
これがzxと比較した際のメリットだと思います
deno taskに新機能が導入されると、daxにおいてもその機能が利用できるようになる可能性が高いです
WebAssemblyベース(deno_task_shell)であり、zxと比較すると少しサイズは大きめ
WritableStream (Web Streams API)などのJavaScriptオブジェクトへのリダイレクトやパイプをサポート
プロンプトのサポート ( $.prompt / confirm / select )
進捗状況の表示をサポート ( $.progress )
Fetch APIのラッパーを提供 ( $.request )
パスAPI ( $.path )

Bunのランタイムにあらかじめ組み込まれており、導入が不要なのがメリット
Bun本体に組み込まれているので、継続的な改善などが見込まれる可能性が高いのは大きなメリットだと思いました
Daxと同様に、クロスプラットフォームで様々なシェルコマンドを利用できる
また、Bunで動くのでTypeScriptでスクリプトが書きやすい
JavaScriptオブジェクトへのリダイレクトをサポート

Node.js向け (=>BunDenoでも動かせるはず)
Denoでも動くようです (8.1.0)
node-fetchnode:readline( question() )などのラッパーを提供
spinner() によるスピナーの表示をサポート
globのサポート (globbyベース)
fs-extraを組み込んでいる
retry() によるコマンドのリトライをサポート
Markdownを使ってスクリプトを記述できる (Markdown Scripts)
REPLが提供されている (zx --repl)
YAMLのパースなどをサポート

所感
Node.jsで動作するため、既存のNode.jsプロジェクトにスムーズに導入がしやすいのはメリットとして大きいのではないかと思います
はじめからNode.jsをターゲットにしているため、Node.jsで使うことを考えるとこれが最も安定してそう
また、zxNode.js向けにスクリプトを書いておけば、BunDenoからもそのスクリプトを利用できるはずなので、これが一番多くの環境で動かしやすそうな気はしています
上記のあたりを踏まえると、特に拘りがなければ、現時点ではzxが一番無難な選択なのではないかと思いました (zxであればNode.jsからもDenoBunからでも利用できるため、選択肢が一番広い)
実際の業務における使用を考えると、おそらく使用端末は統一されている(Macのみ または Windowsのみを想定しておけばよい)ケースが多いのではないかと思うので、DaxBun Shellにおけるクロスプラットフォームのサポートが活きにくいのではないか?というのもあります
OSSなどで幅広く配布するスクリプトやCLIなどを書く場合は、DaxBun Shellのメリットは活かしやすそう
Markdown Scriptsという独自機能やREPLなど、DaxBun Shellにはない独自の機能も提供されている
DaxBun Shellについては、現状では機能的にそこまで差はない印象で、好みの部分が大きくなりそうな気がします
Denoを使うならDax, Bunを使うならBun Shell
ただし、Bun ShellについてはBun本体に組み込まれているのは大きい気はしていて、別途、セットアップが不要な点や継続的な改善などが見込まれやすい点はメリットとしては大きいのではないかと思っています

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