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高校英語【Let's Make "New Non-verbal Language!!"】
横浜清風高校 鈴木 智久

 シンキングツール使用のポイント
→ 今回の授業案でのポイントは3つあります。
① グループで協力してアイデアを考えるために、まずはウェビングやキャンディチャートを使って各国のボディランゲージとそれの持つ意味を学ぶこと。
② 実際に新しいボディランゲージを作るために、ダイヤモンドランキングを使って「あったらいいな」というものを考え出すこと。
③ 実際に生徒が楽しんで使ったものを、ベン図等を使って生徒間で評価するようにすること。

 題材についてポイント
→ 題材元は、啓林館の教科書『ELEMENT Ⅱ』の「Beyond Words」です。
同じボディランゲージでも、「意図的に表現するもの」と「意図せずに表現するもの」があったり、日本と諸外国では表す意味が違うものもあったりと様々な種類がある中で、自分たちでボディランゲージを作り、コミュニケーションを取っていこうという狙いがあります。そのようなことが教科書に掲載されているため、前提として教科書の内容を理解しておく必要があります。

⓪【全体の流れ】
→ 前提→導入→展開→発表→評価の流れで、全体的には前提を除き6~7時間で行えればいいかと思います。
この指導案の楽しみどころは展開と評価です。「実際に作って使う」という経験は、楽しむだけでなく、将来に向けてマーケティングであったり流行を生み出したりするという、企業に入って必要とされるかもしれない力を、微々たるものかもしれませんが身につけることができると思います。

①【導入】全世界で使われているボディランゲージを調べる
→ まずは、流行しているサインも含め、世界にはどんなボディランゲージがあるのかを調べます。
そのために、まずはKWLを使って簡単に目標を立てさせます。次に、ウェビングを使ってできるだけたくさんのボディランゲージを探し出します。そして、ベン図を使ってそれぞれの意味を単純に「良い意味」「悪い意味」「どちらともいえない」の3種類に分けます。その中から、さらにキャンデイチャートを使って、日本と諸外国で異なった意味を持つものを分けることで、その意味の違いの裏にある背景を学習していきます。最後にまとめとしてKWLを使って記録します。

②【展開】自分たちのオリジナルボディランゲージを作る
→ ここからが本題です。この授業回では、できる限り導入回で調べたもの以外の場面で、使いたい場面はどんなときかをダイヤモンドランキングを使ってたくさん挙げていきます。次に、そこで1位になった場面をピックアップし、くまでチャートを使って、その場面で使われるであろう言葉を挙げていきます。そして、その言葉のうちのどれか1つを実際にボディランゲージ化していきます。最後に、そのボディランゲージを全員に紹介するために、ボディランゲージの写真を撮り、くらげチャートを使って説明のシートを作成します。

③【発表】新しいボディランゲージの紹介となぜそのボディランゲージを作ったかの理由を発表する
→ ここではシンキングツールを使うというよりも発表と活動がメインです。発表者は、前回までに作成したくらげチャートを使って、クラス全体に発表していきます。聞いている生徒は、メモカードに印象などを記入していき、最後は全員でボディランゲージを覚えていきます。

④【評価】1週間使って生徒間評価をする
→ まずはPMIを使って、実際に新ボディランゲージを使ってみた感想をまとめます。そうすることで、その先の評価に繋がりやすくなります。その後、各グループ内でベン図を使って各項目に近い所に新ボディランゲージを置いていき、順位づけします。中心に行けば行くほど、要素を兼ね備えた良いボディランゲージというようになります。そして、各グループでのランキングを得点化し、全体での順位付けを行います。そこで1位だけでなく、部門別で表彰するのもいいでしょう。最後に、くまでチャートを使って、「ボディランゲージとは何のために必要なのか」を1週間の実体験も踏まえて考えて提出箱に入れさせます。

全体の流れは以上になります。
生徒のアイデア次第では、面白い物がたくさんできると思います。