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高校 現代文 【山月記】李徴の詠んだ詩の「欠けるところ」とはどこかを考察する

上宮太子高等学校 倉石亮

「山月記」を使って、李徴の詠んだ詩の「欠けるところ」とはどこかを考えながら、「根拠を意識した考察」を実践する授業です。


使用したシンキングツールのねらい
山月記の登場人物李徴と袁傪について、を ベン図 で、相違点・共通点を分析します。
欠けるところを考察する前に、評価した袁傪と、評価された李徴の人物像を考えます。
ここで、できるだけ多くの情報を整理しておくと、考える際に役に立ちます。
人物像を踏まえた上で ウェビング → ダイアモンドランキング → ピラミッドチャート で自由に発散した後、収束させます。
考察の過程をわかりやすく示すことができます。
討論の際にそれぞれの意見を Yチャートで配置する。
他者の意見を確認、整理しやすくなります。

展開1 従来通りの読みを行う。
李徴の心情や、考え方について従来通りの読みを行う。

展開2 考察するための材料を集める。
李徴と袁傪の人物像を、 ベン図 を使うことで、共通点と相違点を整理できます。

展開3 根拠を意識して考察する。
ウェビング を使用し、まずは自分の考えを自由に発散させる。
ダイアモンドランキングで、自分の意見の順位付けを行い、収束させる。

ピラミッドチャートを使用し、自分の選んだ主張に対しての理由と根拠を考える。
根拠は、本文に該当箇所にチェックを入れて、写メすることで、次の討論の際、根拠を明示しやすい。



展開4 グループ討論をする。
Yチャートを使用し、それぞれの意見を3つに配置し、討論しやすくする。


展開5 リフレクション
PMIチャートを使用し、それぞれの意見になぜ納得できたかを考え、学びを内化する。