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小学校6年 家庭科【できることを増やしてクッキング】
松阪市立松江小学校 出口晴美(栄養教諭)

教科書に沿った授業展開です。
「いためる」調理を学習する単元です。


シンキングツール使用のポイント
調理実習の結果から考察し、「いためる」調理のポイントや特性を多角的に捉えた思考の方法を学ぶことができます。


題材についてのポイント
これまでに学習した「ゆでる」「ごはんの炊き方」「みそ汁の作り方」につづく、「いためる」調理の学習単元です。「いためる」知識・技能を身につけることで、児童自身のできることを増やし、調理の幅を広げることができます。
朝食に適している調理方法や料理を知ることで、自分で朝食を作る意欲につなげます。

[給食との関連]
児童全員が体験している「給食」を活用することで、家庭環境に関係なく同じ土台で考えることができます。
年間180〜190回ある給食と関連させることで、給食時間における食に関する指導につなげることができます。
(例:なすの味噌炒め…炒めものだから調理時間が短い→「今日の給食は煮物だから、調理時間は…?」)


授業全体の流れ
1.料理を見て、いためる調理方法であるものが分類できるようにします。
2.いためる調理実習の計画を立てます。
3.調理実習をします。(記録)
4.調理結果から、いためる料理のポイントを考えます。
5.これまでに学習した調理方法をつかって、かんたんにできる朝ごはんの献立を考えます。


STEP1 いろいろな調理方法
いろいろな料理をあげます。★
調理方法の分類(大きく7つ)を確認し、言葉(用語)と方法を一致させます。
7つの調理方法から、これまでに学習した調理方法を確認します。(ゆで卵・青菜→ゆでる みそ汁→煮る)
この単元では「いためる」調理方法について学ぶことを伝えます。
給食の献立を用いて、調理方法の確認をします。(全体)
いためる調理方法の料理が分かるように確認をします。(★のシンキングツールを切り替え)【ベン図】


STEP2 いためてみよう(計画)
いためる調理の基本を野菜炒めの調理実習を通して学びます。
切り方の確認をします。
全員共通の食材(にんじん・キャベツ・ピーマン)を使って、思考しながら計画を立てます。【データチャート】
食材の加熱時間を視覚化します。【座標軸(変形)】


STEP3 いためものを工夫しよう
★コロナ禍の学校での調理実習は厳しい地域が多くあります。
各家庭での調理実習となった場合は、クラスの人数分の結果ができるので、写真等を活用してグループ等で結果の交流を行えるとよいと考えました。(IPad等を個人貸与されている自治体などで活用が可能です。)

【キャンディチャート】
調理実習の結果(うまくいったこと・うまくいかなかったこと)を書き出します。
その原因を予想します。
結果と原因から、なぜうまくいったのか・どうすればうまくいくかを考察します。

【くまでチャート】
考察の結果をグループで共有し、いためものをおいしくするポイントを書き出します。

給食の献立(料理)から切り方や加えるタイミングを確認させます。


STEP4 いためものの特性
STEP1で挙げた調理を、作業量と作業時間をもとに分類させます。【座標軸】
→朝食に向いている料理にはいためものなど調理時間が短く簡単な料理が多いことを知らせます。


STEP5 おてがる朝食メニューを考えよう
【フィッシュボーン】
主食をごはんまたはパンから選択します。
「一汁三菜」を意識させ、早くて簡単にできる朝食メニューを考えさせます。(調理方法を明記します。)

【ダイヤモンドランキング】
全体で交流し、討論しながら『作りたい朝食BEST5』を決めます。