中学校国語 【バンクシーはアート?らくがき?】対立意見を読み解き、自分の考えを深める
株式会社LoiLo 佐藤邦享(元中高国語科教員)
他者の意見を踏まえて、自分の意見を組み立てる経験を積む授業です。
シンキングツール使用のポイント
文章を「事実・理由・意見」の3点ロジックで構造化するために使います。
論の整理だけでなく、自分の発表の構成(頭括型か尾括型か)を決めてスライドショーを作れる点が魅力的!!
題材についてポイント
PISA調査の落書き問題をベースにしています。
「この人物はなぜこんな書き方にしたのか」という、文章構成と意図に関する問題の無答率が著しく高かった問題です。
最近話題のバンクシー(路上に突如描かれる強烈な風刺画)と絡めました。
バンクシーは?億円で落札されたこともありますが、路上で勝手に描かれるものです。
アートなのでしょうか。それとも落書き?
STEP1 導入
目指すゴールを確認します
STEP2 PISA問題文を整理する
路上の絵を擁護するソフィアと反対するヘルガの意見文を読みます。
ピラミッドチャートで「事実・理由・意見」に整理します。
賛成・反対の度合いで、バタフライチャートに配置していきます。
端に寄せたものは、なぜそう感じたのか、「書き方」に注目して理由を探ります。
STEP3 バンクシーとは何か調べて情報整理する
ソフィアとヘルガは両方「見る側」の視点でした。
ここでバンクシーについて調べ、「描く側」ではどう言えるのかウェビングで発散(アイデア出し)させます。
バタフライチャートのスライドも利用し、見る描くの両面で路上の絵に関して考えをまとめていきます。
STEP4 自分の意見を構造化する
ベン図で分類したものを取捨選択します。
上位に来たものをピラミッドに移し、理由や事実を補足していきます。
発表構成も考え、ピラミッド内でプレゼン資料を作ります。
STEP5 発表してまとめる