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Scrapboxファン歴7年のエンジニアがCosenseへの名称変更について語る
Helpfeelでプロダクトエンジニアをしている@teramotodaikiです。
以下、会社およびプロダクトについて書いていますが、発言は個人のものであり、会社を代表するものではありません。

本日を以て、ScrapboxはCosense(コセンス)に名称変更しました。

名称変更に伴って、このような疑問を持たれる方が出てくると思ったので、誤解を解くためにこのページを書いています。
「Scrapbox、サービス終了しちゃうんですか?」
「プロダクトの方向性が変わっちゃうってことですか?」
「運営会社が不安定なんですか?」
「儲かってないんですか?」

最初に結論を明確にしておくと、そんなことは全くないです。
なので、これからも安心して、(Scrapboxあらため) Cosenseをご利用ください。

これからもHelpfeel社がCosenseを元気に作り続ける、3つの理由を紹介します。
1. 弊社、Cosenseなしでは回りません
2. ちゃんと儲かってます
3. Cosenseの方が、コンセプトに合った名前なのです


弊社、Cosenseなしでは回りません
2017年にScrapboxとしてサービス開始するよりも前から、Helpfeel社 (旧Nota) のあらゆる情報はCosenseに書かれています。
フルリモート・フルフレックスという裁量の多い働き方でも圧倒的な事業成長を実現できているのは、Cosenseのおかげです。
これは誇張でも何でもなく、Cosenseがない働き方は考えられません。日常のメモから四半期に一度の全社会に至るまで、あらゆる業務がCosenseの特性を前提にして設計されているのが弊社です。
なので、Cosenseの地味なアップデートやバグ修正なんかも、すべてが弊社の生産性に直結しています。

ちゃんと儲かってます
2022年に社名をHelpfeelに変更したことからも分かる通り、Helpfeel事業は弊社の収益の柱です。
一方で、実はCosenseの方もちゃんと儲かっています。個人でお使いの方は、無料で使えて広告も出ないCosenseが一体どうやって収益を上げているのか、不思議に思っている方も多いでしょう。
Cosenseの売上は、主に法人ユーザー様の利用料金から生まれています。実は事業単体で既に黒字化しており、さらにHelpfeelとのシナジーもあって売上は伸び続けています。Helpfeelの記事管理にはConsenseが使われているので、Helpfeelのお客様はCosenseのお客様でもあるのです。
このように法人ユーザー様に選んで頂けるおかげで、僕たち個人ユーザーはCosenseを無料で使えている訳です。
良いサービスでも事業が不調なら続けることが難しくなります。Cosenseは単なる面白無料Webサービスではなく、事業としてもちゃんと成功している、という点だけでも是非覚えておいてください。

Cosenseの方が、コンセプトに合った名前なのです
Cosenseという名前は、Co-sense, つまりcollaborationでmake sense! みたいな意味が込められています。
普段お一人で使っている方は気付きにくいと思いますが、Cosenseの真価は複数人で使ったときにこそ発揮されます。一人で黙々と集中して書ける執筆体験の良さと、情報がチームの共有財産になるWiki的なスケーラビリティを兼ね備えているのが、Cosenseの特徴です。リアルタイム共同編集と非同期のテキストコミュニケーションの間に垣根がなく、ナレッジワークをする全てのチームに最高のCo-sense体験を提供するサービスです。

ちなみに、Scrapboxの名前の由来をご存知でしょうか?
「Scrapを入れるBox」だと思っている方が多くいらっしゃいますが、実は違います。Scrapboxという一単語で、ハンドメイドをする人が様々な材料を保管する棚のことを指すのです。なんでも放り込んで終わりのScrapではなく、次に何かを生み出すための材料をきちんとしまう棚のようなサービス、という意味を込めてScrapboxと名付けられました。
このように誤解の多い名前であったことも、改名のひとつの理由になっています。Cosenseの方がずいぶん分かりやすい名前になったと思います。

おわりに
すべての名称変更には、違和感がつきものです。そして、不安を覚える方もいらっしゃると思います。
そのような不安を少しでも払拭すべく、Cosenseがこれからも元気に開発を続けられる3つの理由を紹介しました。
会社から頼まれた訳でもなく、ひとりのプロダクトのファンとして、書かずにはいられなかったというのが本音です。僕も最初は違和感を覚えましたが、すぐに慣れました。今ではとても自然に感じています。
これからもCosenseのファンとして、内側から行く末を見守ってゆきます。