> 「本に「冊」という単位はない。とりあえず、これを読書の原則の第一条とする。本は物質的に完結したふりをしているが、だまされるな」
> あまりに忘れるから絶望的な気分になる。だが覚えている部分もちゃんとあるのだから、ある映画をたしかにあるときには見たし、ある本をあるときにはたしかに読んだわけだ」
> 「たぶん、以上のような流れで大きなまちがいはないと思うのだが、やっぱりあまり自信はない」と、書いてあって、わたしはこの不確かさを信頼する。