> ウィトゲンシュタインの高弟にして、哲学的行為論に大きな足跡を残したアンスコムの主著を新訳でお届けする。古典でありながら、その考察はいまも輝きを失ってはいない。同時期に執筆された二つの小篇を収録するオリジナル編集版。その一篇「トルーマン氏の学位」は、原爆投下とともに戦争を終結させた米元大統領へ名誉学位を授与しようとした人々に反対する行動的な論考である。
> 本書は20世紀を代表するイギリスの哲学者エリザベス・アンスコムの3つのテキストの翻訳である。主要部分のIntention(1957)は2度目の翻訳となる。旧訳は入手困難になって久しいので、このタイミングでの新訳はきっと有益であると思う。