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OODAループ
本来は、戦闘機同士の空中戦の理論である。
米国空軍のジョン・R・ボイド大佐が開発した。
戦闘機同士の空中戦における
敵機の 飛行・銃撃状況を逸早く監視し(Observe)
自機が敵機に対しどのように相対するかを逸早く検討し(Orient)
検討結果に基づき、攻撃対象と攻撃方法を逸早く決定し(Decide)
逸早く行動する(Act)こと
から成る一連のサイクルのこと。
戦闘においては相手の観察、見当識、決定、行動のサイクルスピードを上回ることで、相手の状況認識を阻害し最適行動を取らせないことができる。
計画をたたき台とし、臨機応変に計画を改廃し、「戦いは錯誤の連続」との認識のもと、現実と戦うことを追求する軍事的意思決定の考えが役に立つ。
「サイクル」と言えば、PDCAサイクルの方が有名であるが、
「監視→検討→意思決定→行動」をサイクル化するOODAサイクルも、
「計画→行動→ 結果検討→再行動」をサイクル化するPDCAサイクルも、
サイクル化に力点を置いていることから、考え方の源は同一である。
与えられた任務を
正しく理解した上で、
任務に影響するさまざまな要素の状況を「観察」してつかみ、
それが今後どう変化するかを「予想」する。
観察には情報の収集・分析も含まれる。
それから、最も効果的と思う案を「決定」し、「実行」するのである。
実行し、観察し、予想し、まずいと思えば、ただちに決定を変えるのである。
決定を変えず、行動を変えようとするPDCAサイクル根本的に異なる 発想の産物である。
Observation
情報収集、情報を収集する
Orientation
情報分析、方向付け
Decision
意思決定
Action
行動
より、柔軟性が求められる場合に有効。
このOODAサイクルをスピーディに回すことで優位な状況を作りだすことが可能になる。
ポイントは何も考えずに惰性でアクション、アクション、アクションとならない事。
また情報を収集・分析せずに意思決定をしない事、そして競争相手よりも素早くサイクルを回すこと。
OODA - OODA loop - observe–orient–decide–act loop
インテリジェンスサイクル - 情報戦で用いられるサイクル型モデル。
PDCAサイクル - 経営管理論で用いられるサイクル型モデル。
エネルギー機動性理論 - ボイドが提唱した空戦理論。


ooda01.pu
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