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消費社会
高度に産業が発達し、生理的欲求を満たすための消費ばかりでなく、文化的要求社会的要求を満たすための消費が広範に行われるような社会。
広告やCMなどの媒体、モデルチェンジなどを利用し、「不必要なものを必要なものである」と消費者の購買意欲をそそることによって、消費活動が行われる社会。
ジャン・ボードリヤールなどに代表される、現代の先進国を捉える見方としても位置づけられる。
日本をはじめとする先進国では、人々は、生活のために必要なものはほとんど保有している。
しかし、現在の経済活動が拡大再生産のもとに成立しているという立場において、企業としては商品を売って利益を上げることが最大のミッションとなる。
こうした考えから、「持っていないと時代遅れだ」「持つことによって、個性的になる」などと消費者を煽ることとなる。
消費社会において、商品は「どんな自分にみせたいのか」を示すためのものになっており、その本来の性能が評価されてはいない面も指摘される。
このような、不必要なものを売るという消費社会の構造が、大量生産・大量消費・大量廃棄を生み出し、環境問題を引き起こす原因であると指摘されている。