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情報資源
情報資源とは、人間知的生産必要な情報を「資源」のメタファーを使って表象する分析概念である。
生産資源というメタファーが使われるように、これは資本主義における資本の再生産という思考法基礎においた観念システムのひとつであると考えることができる
その時代社会における主要な情報資源の例としては、長老、神話、聖書、図書館、百科事典、学者や専門家、さらにはインターネット・ウェブページなどがある。
情報的資源の特徴は、
見えないこと、
使用による減耗がないこと、
同時多重利用が可能なこと、
市場での調達が困難であること、
形成に時間がかかること
などがあげられる。
情報的資源は、資源の多重利用による多様な展開可能性の基礎となり、シナジーを通じた多角化などの戦略展開成長戦略)の基礎となる。
また、いったん形成すると他社が模倣困難な資源として『差別化メカニズム』として機能するため、持続的競争優位の形成(競争戦略)が可能になる。
情報的資源には企業文化組織風土や、資源・能力体系の一貫性なども含まれる。
コア資源だけでなく、その資源を製品・事業として実現させていく関連資源・能力(補完的資産)を体系として一貫性を持って整備することで、模倣可能性を低くできる。