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寡頭制の鉄則
ドイツの社会学者R.ミヘルスによる術語で、組織巨大化すれば必ず寡頭制に陥るという法則をいう。
官僚制には階層秩序があるので、権限傍点集中していく、「少数支配」の傾向が生ずる。

少数支配の傾向は行政機構だけでなく、大組織ならどこにでも生じると考えられる。
民主主義を標榜する 政党においてすら少数支配が進むとされている。
これがミヘルスのいう「寡頭制の鉄則」である。

彼は、ドイツ社会民主党が勢力拡大のために合理的な組織運営をめざしているうちに、少数支配に陥っていった、と分析。
ミヘルスにすれば、民主主義を強調している団体ですら、内部は非民主的になっているから、他は推して知るべしだ、という。

官僚制化は資本主義の発展とともに進行したが、それにとどまるものではない
ウェーバーは、単なる社会主義はこの傾向を押し止めはしないであろう、と予言していたが、かつてのソ連など社会主義諸国の現実は、より大規模な官僚制国家を生みだした。