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多数者の専制
民主政治制度のもとで、多数者の名において行なわれる専制
近代民主主義(→民主主義)の構成原理である多数決(→多数決原理)は、アレクシス・ド・トックビルが看破したように多数者による少数者の諸権利(→少数者の権利)の剥奪という事態を招来する可能性がある。
恒常的多数派少数派二分される問題の場合、多数者の名における少数者の支配が合理化正当化され得るのである。
アメリカ政治思想の古典『フェデラリスト』の執筆者の一人、ジェームズ・マジソンは代表制民主主義における立法部自体の権力簒奪の可能性を危惧した(→マジソンのジレンマ)。
多数派の専制