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メタ知識
人は、自分の知識状態をモニターする 上位機構、すなわち「何を知っているかを知っている」というメタ知識を有している。
このメタ知識は、保持されている知識正確さ評定能力も有すると言われている。ある問い対して知っている」「知らない」だけではなく、「喉まで出掛かっている」、「ヒントが あれば思い出せる」、「たぶん知らない」など知識に対するさまざまな評定レベル(知識勾配)があり、自分の知識状態把握している。メタ知識によって貯蔵 された情報の検索を効果的に行うことができると考えられる。
認知科学の分野では、人は生まれながらに、対象概念的に把握して "心" の中に対象のモデルを形成する能力を有し、「同じ対象が繰返されると、それらは同型であると分類することができる、とされる

つまり、対象世界からの(視覚的・聴覚的)刺激について、例えば眼前に文字列があれば、図形的特長から "文字列" として対象を認知する。

続いて、既に持っている言語についての知識を用いて、データとしての文字列を(情報としての)意味のある文章に変換する。

変換にあたっては、入力に対する変換方法を知っておく必要がある。 入力を "問題" と捉えるとき、変換方法とは解決方法である。

従って、このような知識活動は、問題領域に関する知識から解決領域に関する知識への有効な写像を形成することに他ならない。 このとき、写像形成のノウハウがすなわち "メタ知識"(知識に関する知識)。

メタ知識とは知識の使い方に関する知識であり、より上位の知識。 言い換えると知恵」。 メタ知識をいつ使うかはメタメタ知識が決める。