異文化理解力の8指標(詳細)
コミュニケーション
ローコンテクスト
良いコミュニケーションは厳密で、シンプルで、明確
額縁通りに伝える・受け取る
繰り返しも歓迎
ハイコンテクスト
良いコミュニケーションは繊細で、含みがあって、多層的
行間で伝え、行間で受け取る
ほのめかす
歴史が絡んでいる
極端な日本とアメリカ
日本はずっと鎖国的だったので数千年かけて空気読めるようになった
アメリカはいろんな人種混ぜる世界なのでそんなのない、はっきり伝えないといけなかった
ローコンがハイコンと付き合うには
傾聴と観察
>何を意味しているかを聞くように心がけることだ。……相手のボディーランゲージをより敏感に察知するよう心がけることだ。
ハイコンがローコンと付き合うには
ローコンで言え
行間で言う自分を自覚して、真意を言うようにする
会話の始めに本題伝えて、論点明確にして、終わりにも決まったことをおさらいする
>少しの努力と訓練で、ハイコンテクストな環境に慣れている人もローコンテクストな方法で仕事したりコミュニケーションを図ることができるようになる。
n文化におけるベストプラクティス
ローコンでやり取りを行うのが良い
同じハイコンでも国が違えば前提が違うので行き違う
ローコンって「繰り返す」んだね
読んでる感じ、相手の口から「~~でした」と引き出せるまで繰り返す感じ
その場の会話でも最後に「~~ですよね」と言うし、それでも足りなければメールなどでも「~~ですよね?」と念押しするレベル
評価
率直、単刀直入、正確に伝える
和らげない
グループの前で個人に言うこともある
柔らかく、さりげなく、やんわりと
ポジティブメッセージでくるむ
1vs1で伝える
ローコンハイコンとは関係がない
イスラエルはハイコンだが、直接的ネガティブフィードバックする
アメリカはローコンだが、間接的ネガティブフィードバックする
ハイコンで間接的の極地が日本
ローコンで直接的の極地がオランダ
本書ではマトリクスで整理してる
で、それぞれに対してこうすればいいとまで整理してる
日本のハイコンand間接だけ取り上げておくか
>シンプルな第一の戦略は「グループの前でフィードバックを行わない」ことだ。
ポジティブもダメ
気まずい思いをするから
>第二の戦略は、「メッセージをぼかす」というテクニックだ。
食べ物や飲み物を使うといい
オフィスに呼ぶのではなくランチに誘うとか
少しずつ伝えて、じょじょに全容を明らかにするイメージらしい
今更だけど面倒くさすぎて吐き気するw
直接的ネガティブフィードバックが礼儀正しいケースと、無礼(日本も)なケースがある
説得
最初に理論や概念を検討してから事実、発言、意見へと向かっていく
理論的議論から結論へ移る
状況に潜む概念的原理に価値を置く
演繹的
事実、発言、意見を提示した後で裏付けや説得力強化をしていく
サマライズや箇条書きにして伝えるのを好む
議論は実践的で具体的
理論や哲学的議論は避ける
帰納的
応用な人達には
プレゼンする場合、本題から入って話そらさないように
実例を与えよ
原理な人達には
各要素の説明から始めて、結論を語る前に背景を説明するように
基本的な枠組みを与えよ
混ざってる場合は
理論的原理と実例を行ったり来たりする
が、一人が仕切るのは無理ゲーなので以下を
この章を読んでもらって話し合う
既に詳しい・経験豊富な人に旗振り役をお願いする
説得(アジア)
包括的な思考パターンを持っている
リード
上司と部下の距離は近く、組織はフラット
上司はまとめ役
序列飛び越えたコミュニケーションは当たり前
上司と部下の距離が遠く、組織は多層的で固定的
上司は旗振り役
序列に沿う
平等主義な人達には?
情報源に直接向かえばいい
上司とか気にしなくていい
階層主義な人達には?
同じ地位の人とコミュニケーションを取る
階層が下の相手にメール送る場合、相手の上司にもCCを入れる
1hopを超える場合(上司の上司、部下の部下)は、その上司や部下に許可を取る
どっちかわからん場合は?
階層主義に従うのが無難(問題起こりにくいから)
一緒に働く人が階層主義ばかりで私にアイデアくれないんだが?
彼らにブレストさせて、その結果を報告してもらう
会議は数日前から議題伝える(部下達が検討できる時間を与える)
ファシリテーターはあなたです
個別に発言を求めない限り、彼らはたぶん喋らない
求めたらちゃんと喋ってくれる
決断
小文字の決断と大文字の決断
小文字の決断は、さっさと決めるが、その後も変える
大文字の決断は、中々決めないが、決めたら変えない
合意志向
決断は全員の合意の上で
トップダウン式
決断は個人がやる(たいていは上司)
日本は例外中の例外
階層的だと上がさっさと決めるのが普通なのに、合意志向も混ざっているという
keywords
稟議
根回し
>しかしいったん決断が下されると、それはほとんどの場合覆らないものなので実行は非常に迅速になる……これもまた大文字の決断だと言える。
合意志向な人達には?
意思決定には時間かかるものだと割り切れ。我慢しろ。
一度決めたら変えられないと考え、じっくり検討するスタンスでいけばいいのさ。
非公式な場で接触を持つことが大事。でないと知らんところで合意が形成されていっちゃう。
トップダウン式な人達には?
上司はサクッと決断下してくるものと心得よ
自分の意見を聞いてこない・スルーすることもあると心得よ
あなたが代表者の場合、迅速に判断しないと無能の烙印押されます
決めたことは後で変えられる、変えてもいいことを忘れないように
はっきりとしたリーダーがいない場合、投票でさっさと決めてしまおう
混在してる場合は?
どう意思決定決めるのかをまずは話し合って合意取る
以下も良いらしい
二つの立場があることを理解してもらう
自分のスタイルにこだわらないことを薦める
「これは小文字の決断?それとも大文字の決断?」
信頼
認知的信頼と感情的信頼
認知的信頼は頭から来る信頼。業績、技術、確信などに基づく。
感情的信頼は心から来る信頼。親密、共感、友情などに基づく。
人間なので基本的には感情的信頼
>世界中どこで、友情や個人的関係は感情的信頼をもとに気付かれる。
ビジネスの場合、文化によってもう一捻り入る
タスクベース
信頼は活動によって築かれる
あなたは良い仕事をしているので、あなたを信頼します
関係は動的で、状況に応じてくっついたり離れたりする
関係ベース
信頼は食事、お酒、コーヒーを一緒に飲むなどして築かれる
あなたの深いところを満たし、一緒の時間も過ごしたし、あなたを信頼する人達のことも知っているから、あなたを信頼します
関係は長い時間をかけて築かれる
グローバルビジネス界でBRICが台頭してきているので、もはや無視できない
アメリカ流のタスクベースではなく、関係ベースでやらないと通用しない
人間関係における桃とココナッツモデル
関係ベースと友好は関係ないという前提で、友好の部分を説明したもの
>何を公に話し何を個人的な会話にとっておくかは文化によって違うことを示した。
桃
アメリカやブラジル
外は柔らかく、中は堅い
初対面でもいきなり個人的な話したり、声かけてきたりする
が、仲良くしてると本当の自分を守ってる部分にぶちあたる
ココナッツ
ドイツ、ロシア、フランス
外は硬く、中はどっろどろ
初対面に個人的な質問する、はまずない
関係構築には時間がかかるが、構築されたら忠実だし長く続く
関係ベースの人達には?
彼らのなかに参加する
公の自分ではなく、私の自分として過ごす
「そうは言ってもそんなんしてられるかよ」
Ans: それでもやるんだ
ナイジェリアの例
国が安定してないので、相手が反故にしたら取り返せない
信頼できる相手とやり取りするしかない≒時間かけて構築するしかないじゃんか
日本やフランスの例
国は安定しているし、堅固な司法制度もあるけど、関係ベースが存在し続けている
なぜかまでは考察してないけど
お酒の力を借りて、本音を口にできる場となっている
>いかなることがあっても、その晩の会話は次の日に掘り返してはいけない。
>この種の場で正式に商談が成立することはまずないものの、この種の場がなければ商談の成立自体がなかなか見込めない
日々のコミュニケーションは、
まず非公式な食事などで信頼関係を築く
メールよりも電話、電話よりも直接訪問など関係ベース寄りの手段を使う
信頼関係築けたらメールなどタスクベース寄りも行ける
タスクべースの人達には?
あまり言及がない。。。
交流と仕事は混ぜない
交流するにしても時間ちゃんと決める(1時間だけのランチとか)
相手が仕事で席外したりしても怒らないように(当たり前なので)
日々のコミュニケーションは、
メッセージが明確かつ簡潔に届く限り、好きな手段で伝えていい
相手がどっちかわからない場合は?
相手に合わせる
たとえば電話の場合は「長話になるかもしれない」と念頭に置き、相手のペースで本題に入らせるイメージ
見解の相違
>みんなの前で激しい議論をしながらも友情に変化がないのは、明らかに文化的影響の存在を示している。
対立型
見解相違や議論は良いものである
表立って対立しても問題ないし、それで関係が壊れたりはしない
対立回避型
見解相違や議論は良くないものである
表立って対立するのは問題があり、調和が乱れたり関係が壊れたりしかねない
感情表現の豊かさとは関係がないことに注意
>感情を豊かに表現できるからといって、好んでオープンな反論をするわけではない。
これもマトリックスで整理しているね
極端
感情表現豊かで対立回避型なのは、サウジアラビアやフィリピンやインド
感情表現控えめで対立回避型なのは、日本(ついで韓国中国)
感情表現豊かで対立型なのは、イスラエルやギリシャやフランス
感情表現控えめで対立型なのは、ドイツやデンマークやオランダ
アジア圏も対立することはある
>孔子は見知らぬ相手に対してどう振る舞うかはほとんど言及していない。
特に中国は人口多い競争激しいのダブルコンボなので、グループ外には遠慮がない
対立回避型の人達には?
目上や年長者を同席させずに議論させる
タブーになっていることが多いので
意向を探ろうとしたり合わせてきたりするので
人格否定に繋がらない反論システムを考える
ブレストが紹介されている
アイデアが集まりまくったら&混ぜまくったら、誰が誰の出したかなんて覚えてないので反論もしやすい
挙手させずに各自書いてもらう
>私は全員にできるだけたくさんの意見や反応をポストイットに書いてもらうことにしました。
非公式に合意を取りに行く
特にアジア圏は、ミーティングの主目的は「既に行われた非公式な対話でなされた決断を "正式に承認" すること」
対立型の人達には?
だからといって無闇に見解の相違を示さないようにする
どこまでがセーフラインかわからないので
>こうした文化圏では……率直に伝えられるが、だからといって何でもありというわけではない。ちょっと気を抜くと行き過ぎてしまう。
スケジューリング
中東や南米は時間にルーズ
>こうした社会では、渋滞にはまったり、家の雑事に手間取るのは人生で不可避であるため、遅れはありえることだと考えられている。
直接的な時間
プロジェクトは連続的なものであり、一つずつ確実に進めていくもの
重要なのは締切とスケジュール
柔軟性よりも組織立った迅速さ
柔軟な時間
プロジェクトは流動的なものであり、場当たり的に薦める
重要なのは同時進行や邪魔を受け入れる順応性
組織性よりも柔軟性
直線的な人達には?
行列のように振る舞え
>誰かが話しているときに、隣の人と話すべきではない。会議中に携帯電話を取るべきではない……「トイレ休憩」が設定されているため、勝手に部屋に出入りしないようにしよう。
柔軟な人達には?
予定どおりにはまず進まないと心得よ
邪魔や変更は当然であり必然であるため、柔軟に対応していけないとダメ
彼らのやり方に従う
上手くいくから
中国の例
>前の晩に決まったことはすぐに変わる。スピーカーも、トピックも、立場すらも、だが結局はすべてうまくいく。中国人は極めて柔軟なのだと一度理解すれば、自分が合わせる限りすべてうまくいく。
ナイジェリアの例
>最高指導者が月を見て今日が祝日だと言うまで、いつ祝日になるかわからない。
だから七日後に電話取れるかなんてわかるわけねえだろ
混ざってる場合は?
いくつか例が挙がっている
「全員スイス人だと思って行動しようぜ。ミーティング時間守れなかったら5ユーロ寄付してもらうから」
半日かけてチーム憲章つくる(どういうときにどれだけ柔軟であってほしくまたスケジュールに沿ってほしいかなどを決める)