覚悟を決めて学んでもらう為に、驚かせる
新しいUIを作った時、ユーザーに対して
説明が必要な場合がある
しかし
そのシステムが新しいUIだらけの場合、説明だらけになってしまう
いつまでたっても使用開始できない
そもそも説明なんて読まない
こういう話の場合、
異形のUIを作ってギョッとさせなければならない
既存のUIに見た目が似ていると、学習しようと思わない
自分の中のメンタルモデルとの差異だけに注目してしまう
差異に注目すると、ただ「使いにくい」「たまに変な動きをする」という感想にしかならない
学ぶ気が無いからそうなる
いくら説明しても無駄
説明書なんて読まない。説明しても学ぶことは無い
ユーザーに、これから俺は学ばなければならないのだ、という覚悟を持たせなければならない
普通の検索フォームに似せた見た目では、覚悟がキマらない
UIはすごく普通のIMEになっている
スクリーンショット撮影して他のIMEと差を見ても、たぶん差がわからないと思う
キーバインドだけがおかしい
ime | 変換開始 | 次の候補を選択 | 前の候補を選択 |
ことえり | sapce | tab、space、下キー | shift + space(tab) 、上キー |
Google | space | tab、space、下キー | shift + space(tab)、上キー |
Gyaim | enter | space | backspace |
決定はどれもenter
実際キーバインドに慣れれば普通に問題なく使える
下手に似た見た目をしているから学ぶ気が起きない
操作の違和感だけ感じてしまう
異形のUI
新しいシステムは
ユーザーに「これから学ばなければならない」と覚悟を決めてもらう必要がある
異常な見た目にしなければならない
というわけで、普通の検索フォームに似た見た目から離れない限り無駄だと思っている
例えば
エディタ開いたら何もない
行がいきなり編集モードになる
とかは驚いて、これは他とは違うものだと初心に帰らせる効果がある