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05133-180516 「手繰る」ために「タグる」Scrapboxの真髄

2018/05/16の朝、ふと書いたツイート。
twitter shio : "「タグ付けする」と表現していたけど、もとより「tag」は動詞でもあるから「タグる」でいいのか。「手繰る」ために「タグる」わけだね。" 7:34 - 2018年5月16日

「tag」とは荷札とか名札といった「札(ふだ)」のこと。
21世紀。情報の属性や特性を表す言葉を付与する行為を「タグ付けする」と呼ぶようになりました。例えば冒頭の写真に、


といった「tag」を付けます。Mac内の各ファイルや写真などはすべて「情報を見る」からタグ付けできるし、EvernoteやInstagramなど最近のクラウドサービスやSNSはどれもタグ付けする仕組みを持っています。そのタグをクリックすれば、同じタグがついた情報がたちどころに抽出されて一覧できる。情報が増えるほど、タグの威力が増します。

考えたら「tag」って名詞でもあるけど動詞でもある。つまり「tag」自体が「タグ付けする」という意味をもっている。ということは、「タグる」という用法が可能。

いささか冗長な「タグ付けする」という表現が、「タグる」でいいんだ、と気づいた朝でした。


Scrapboxは「#(ハッシュマーク)」を付ける「ハッシュタグ」だけでなく、文中の文字列そのものを [ ] (square brackets)で囲んでタグることができます。つまり #Scrapbox というハッシュタグと Scrapboxというタグ付けが同じ意味を持つのです。Scrapboxの仕組みにおいて情報にタグ付けすることが本質的な価値を生むから。

試しにScrapboxという青い文字をクリックしてみてください。「Scrapbox」をタイトルとしたページに飛びます。そしてその画面の下方には、同じく「Scrapbox」タグがついたページのカードがずらりと並ぶ。Scrapboxに関係するページを一覧して、芋づる式にページ間を移動しながら閲覧できます。

このようにして情報を「手繰る」感覚こそ、Scrapboxの真髄。

「タグる」ことによって「手繰る」。
「手繰る」ために「タグる」。

webから未知の情報を探るには「ググる」。
Scrapboxに書いた既知の情報は「手繰る」。

それがScrapboxの面白さ。
ブラウザという一つの環境で、他者が書いた情報を「ググる」と、自分が書いた(扱った)情報を「手繰る」とが両立する。「ググる」と「手繰る」による相乗効果。素晴らしい。