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BPStudy-135 第1部 「エンジニアの知的生産術」と体育型授業

第1部 「エンジニアの知的生産術」と体育型授業 (19:00〜20:00)
> サイボウズ・ラボ 西尾 泰和 氏(Twitter: @nishio

>#bpstudy 生きてる著者 @nishio さん (@ 代々木研修室 国際英語学校代々木教会ビル会場 in 渋谷区, 東京都) https://www.swarmapp.com/c/eMlexkP61B1


テレビ型になってしまう
スライドをたくさん用意しすぎて、スライドの内容をまくし立てるマシーンになってしまう
なぜか
レールを用意しておかないと何が起こるか分からない恐怖があるから

スライドは短く
他の人の質問が始まってしまうと聞きたくなってしまう
みんなが考えるだけの時間を用意する
質問を思い付いたら手を挙げてもらって

質問
(1分間のシンキングタイム)
Q1. このプレゼンをしようとしたきっかけは?
A. 塩沢先生の授業を受けて真似ようとしている
A. 情報を投げつけるのではなく、考える時間をもってもらうスタイル
Q2. この本の内容を大学性の頃に知っていたらどのくらい効率が変わると思いますか?
A. この内容を言語化して実践できるようになったのが7年くらい
A. 読んでからの効率が2倍・3倍になると考えて貰えばいいかと
Q3. 第2版を書くことになったら何を書きたい?(haru)
A. 増補版のネタを書き留めてます
A. 本の内容を著者が自由に公開していい権利を出版契約に盛り込みたくて、まだ契約結べていない
A. 本をアウトプットする人のところに情報があつまってくると言われているので、この後5年くらいでどうなっていくか見て行きたい
Q4. 質問を受けた人が、1分考えたいことはありませんか?
A. あるかもしれないですが、この場の高揚感がなにか話さなきゃ、という状態で有ること無いこと話しちゃうことはある

(1分間のシンキングタイム)
Q5. shimizukawa手法に名前を付けない、という話がありましたが、ScrapboxWikiといった、名前を付けることで認識できるものがあると思います。名前を付けないことと、名前をキーにして情報にアクセスすることには矛盾があると感じました。そこについて考えを聞かせて下さい
A. 「手法に名前を付けない」という言い方がちょっと説明不足だったと思う
例えば ブレインストーミング, KJ法 といった手法の原典を読んで実践してる人はどのくらいいるのか?
A. 本書に書いた手法に言及するときは、「エンジニアの知的生産術」というラベルで言及してほしかった、手法名だけで言及されて原典としての書籍名が忘れられてしまうことを避けたかった
A. 本書P137に、名前を付けることについてまとめている
A. 複数の言語に翻訳するという野望があるので、日本語で分かりやすい名前を付けてもそれが別の言語で分かりやすいとは限らないという問題がある
Q6. 発表者は恐怖を克服する時間があるが、受講者が質問する恐怖を軽減する方法があるか?
A. 1分間のシンキングタイムがあれば、質問を組み立てる時間になって、それが恐怖を克服することに繋がるんじゃないかと思う
Q7. 今日のプレゼンでは実験をする、というキーワードが多く出てきたが、日常的に実験している?
A. 日常的に実験を色々やってる
A. 発表内容を付箋にまとめて整理するという実験はうまくいったので継続してます
A. 実験はすごく意識してやっていて、この本にも、実験して検証するということについて紹介してます
Q8. 西尾さんはScrapboxをよくつかってますが、知的生産術としてのScrapboxはどうですか
A. 本書を書き始めたときはまだScrapboxを使い始めた頃だったこともあり、本書では言及してないですが、いまだったら確実に言及すると思います
A. Scrapboxのデモ:
キーワードの曖昧検索が強力で、格言っぽいキーワードが候補に出てきたりする
ページ名に面白いキーワードを付けておくのが重要
キーワードを媒介にして、そのキーワードに言及したページ同士が繋がっていく

(1分間のシンキングタイム)
Q9. (未踏と教育について.. 拾いきれなかった)
Q10. 試行錯誤という話がでたけど、インプットアウトプットのバランスについて知りたい
A. バランスというと量がありそうだけど、そうではない
A. 本書Vページにある、情報収集と実践のサイクルをできるだけ早くたくさん回すことが重要
A. そういう意味では、1:1です

(1分間のシンキングタイム)
Q11. 質問についての「お題」を設定しなかったのはなぜ?
A. そういう発想がなかった
A. やりたかったのは、質問
Q. 質問者にとっては、ある程度範囲を絞ってもらうことで質問しやすかったと思ったけど、自由な発想をしてほしかったということ?
A. 自由な発想は重要。
範囲を絞ってそこについて質問するということは、反応的。
反応的な活動では自由な発想は出てこない
Q12. Scrapbox以外のツールはなにか検討しましたか
A. 以前はEvernoteを使ってましたが、Evernoteに乗り換えたときは特に良かったといえる新しい体験はなかった
Q13. Scrapboxの紹介では「自分にとっての予想外」を作り出しやすい環境に身を置くようにしてるのかなと思いましたが、他にそういうことはなにをやってますか
A. Facebookは意外と良かった。
3年前のことを通知してくるので、その頃書いた内容が今陳腐化してるのかどうかを見直すきっかけになっている。
Q14. 今回実験してみて、開始時と今とでなにか感じていることの違いはありますか?
A. 最初の1分のシンキングタイムはとても怖かったけど、4回目の今は全然怖く感じていない
A. もし誰も手を挙げなかったら、もう1分延長しようと思ってた
Q16. 実験を意識したということだけど、実験には仮説があるけど、仮説を立てるコツがあれば知りたい
A. キッチリした仮説を立てようと思ったらムズカシイ
A. 「こういうことをやったら面白いんじゃない?」これが仮説
A. 「こうかな?」と思ったら仮説
A. 数をこなしていくと仮説がどんどん出やすくなる

追記:

Q5 について エンジニアの知的生産術の手法に「名前を付ける」ことについて、帰り道にちょっと西尾さんと話した
shimizukawaパターンに名前を付けることで、参照しやすくなるのでは
nishioエンジニアの知的生産術に書いていることはパターンというほど抽象度がたかくない
nishioそもそもパターンとは
shimizukawa本書の内容はパターン化されていなくて、実践が読み物として提供されている感じ
shimizukawa具体的な話なので、まねて(実験して)自分の事例に適用できるか確認する(検証)がやりやすい
nishioパターンの抽象度になると具体的にどうやるといいのかの理解に逆のハードルが出来てしまう
shimizukawaパターン名が付くと、何にでもとりあえず適用してみようというハンマーパターンが起こりそう
nishio今後、この本を読んで複数の実践した人がblog等で結果を書いてくれることで、共通の抽象が得られるかもしれない

>@shimizukawa メモ、現状は真似しやすい具体的な手法の紹介が多いのでパターン的ではない。応用事例が集まると抽象化してパターンが見えるのではないか。増補版に付録。

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