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scrapboxで文芸同人誌を作って700部売った話(miyayuki7)
こんにちは!本日はお呼びいただきありがとうございます!

自己紹介
小澤みゆき
フリー編集者/ライター、同人作家
最近名乗り始めました。普段はバイトをしています
インターネット上ではみつばと呼ばれています(わかりにくくてごめんなさい)
慶應SFC出身
akixさん、shokaiさんの後輩です
増井俊之先生には修論発表でコメントをいただきました(思い出)
ポートフォリオ /kaikyosha

こんな人です
アイコン  
アー写 

編著のご紹介
文芸同人誌『かわいいウルフ』
特設サイト https://woolf.ofuton.in/
20世紀の英国作家・ヴァージニア・ウルフのファンブック
どんな本?
ヴァージニア・ウルフさんを大勢の人に布教したくて作った文芸同人誌
作品の解説文
テキスト分析と考察(RとKHcoder使っています)
翻訳者へのインタビュー
作中に出てくる料理の再現
21名によるウルフ作品の感想文
nyanco15さんにもご参加いただきました!
実際のウルフ作品の翻訳

ここでちょっとご説明
ヴァージニア・ウルフって誰?
20世紀初頭の、イギリスの小説家(女性)です
『ダロウェイ夫人』『灯台へ』といった作品が有名
フェミニズムのはしりの人でもある
女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分一人の部屋を持たねばならない」
20世紀のはじめにこういうことを言う人はいなかった(はず)

売れ行き・反響
初版500冊を完売、現在第二版を販売中
今年5月の文学フリマで80冊を完売

全国の独立系書店や蔦屋書店でも買えます
全国45の書店で販売中
 

6月、さらに500冊を増刷
現在実売部数700冊
今日も5冊持ってきています!(1800円)
芥川賞作家の川上未映子さんのインスタでもご紹介いただきました

制作体制とScrapboxの活用
企画・装丁・編集・営業はほぼひとりでこなした
一部、編集と校正を友人2名(+最終的にもう一名)に手伝っていただきました

活用法その1
読書メモ
本の中で紹介する本のあらすじや感じたことをまとめていく
文章の骨組みを整理する
関連文献のリンクを貼ったり


活用法その2
ラフな台割の作成と進捗管理
台割=本の設計図。どのページをどこに配置するか、などが書かれた資料
最終的な台割、進捗管理表ははスプレッドシートで管理
制作当初のラフな構成をScrapboxで管理

活用法その3
レイアウト案やキャッチコピー案の共有
画像とテキストを載せていって、グループ内で比較・検討
 

活用法その4
インタビュー文の校正
ヴァージニア・ウルフを実際に訳された翻訳家の方へのインタビュー
書き起こし文の変なところ、表記ゆれなどを共同編集

活用法その5
営業先のリスト化
同人誌/ZINE/リトルプレスをおいている新刊書店・古本屋をリストアップ
連絡先を記入し、メールや電話でアポイントメント
OKな場合はスプレッドシートの売上管理表に記入

活用法その5
第二版の修正作業 *これ一番大事!
増刷をする時に、誤字脱字を直しまくった
間違いを見つけてとにかく共有→InDesignに反映

活用法その6
イベントの管理・構想
出版記念イベントを3つの本屋さんでやらせていただいた
どこで、なにを、どうやって話すのか構想をメモ



活用法その7
プレスリリースや見本誌送付先のリストアップ
文学系の媒体や雑誌に送付
リリース(と場合によっては現物)を送りつける
会社名、住所、メールアドレスをピックアップしてメモ
(余談)書評とか載ればいいなと思った
実際には、「文章が書ける人」と認識されて、原稿・出演依頼が来るようになった
いま3つ抱えていて大変(うれしい悲鳴)
 



Scrapboxのここが良かった!
とにかく早い、簡単
インデントとリンクさえ覚えれば誰でも使える
テキストをみんなで編集できる
原稿をチームで編集・校正するのに最高!
画像の共有が簡単
とくに表紙画の比較など、ひと目で分かる
一人で使っていても、ちょっとしたメモに便利

お知らせ
先日のコミケで、ITエンジニアエッセイ集の薄い本を出しました
boothでPDF販売しています!(300円)
エッセイを寄稿しています
新潮8月号
文學界9月号
これからでるもの
ユリイカ10月号
なによりかわいいウルフをよろしくお願いいたします!!!
5冊販売します!