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社会は、荒野の人間の集まりではない
世界に、人間がたった一人しかいないとする。
その人間は、地球環境のすべてを我がものにできる。
それをとめる倫理は存在しない。

世界に、人間が50人いる場合、上のような状況が50個重なっている、とは言えない。
他者の存在を加味した立ち振る舞いが求められる。

それが社会というものである。
この世界にたった一人だけが存在している状態の「自由」は、空想の中にしかない。
私たちは、生物学的にも社会的動物であり、文化的にも社会的動物であり、倫理もまたそこから立ち上がってくる。