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名づけという有限化

>コンテンツタイトルで判別している以上、タイトルをつけないわけにはいかない。しかし「タイトルをつけない」という選択がほしいことは多々ある。

たとえば、このプロジェクトの「「どうせ記事にしきれないメモたち」の供養祭」には以下のようなリストがある。


「pending」リストだ。たとえばこれを「書きたいことリスト」にすることもできただろうし、「後で書くリスト」にすることもできただろう。そのように名前を与えることも(名付けることも)できただろう。

が、そうすると、それは「書かなければならないもの」へと変質してしまう。それは重い。

「pending」は保留中という意味なので、何が保留されているかまでは言明されていない。それは実行かもしれないし、判断かもしれない。判断であれば、「書かない」という選択肢も残る。
「後で書くリスト」なら、デフォルトの処理は「書くこと」になる。

正直なところ、pendingという項目を立てるのすら、若干のためらいがあった。
が、これは一応公開プロジェクトなので、読者を無用な混乱に陥れないために、それっぽい見出し(あるいはラベル)を与えてある。

単に物事が列挙してあるリストに名前を与える(名づける)と、そこには文脈が発生する。
そこに記載されるものが制限され
そこに記載されたものの扱いに方向性が定まる

それが良い方向に向かうこともあれば(たとえばタスクリスト)、そうでない方向に向かうこともある(たとえばネタ帳)。