『哲学トレーニングブック:考えることが自由に至るために』
>哲学に「究極の賭博性」を見出し、「私はどうしたって、血で書いたような文章を好む。そして魂の叫びがまったく聞こえない文章はただちに放り出したくなる」と語る著者が、哲学書を読むための実践的トレーニングを示す。
>文章を正確に読むことはむずかしい。まして、哲学の文章は、訓練なしに読めるようにはならない。必要なことは、自分で「読書ノート」をとることだ。ではどのようにして?ある実践的かつ模範的なサンプルがここに示される。
>青山拓央、アラン、飯盛元章、伊勢田哲治、大庭健、大森荘蔵、岸政彦、田島正樹、丹治信春、千葉雅也、デイヴィドソン、デリダ、永井均、中島義道、ネーゲル、野矢茂樹、古田徹也、ヤスパース……
>「本書で取り上げる作品の多くは、価値ある内容を含むにもかかわらず、容易に読みこなせるものではありません。本書は、そうした作品のいわば胡桃の堅い殻を砕いて実を取り出すことを目指して編まれました。」(「あとがき」より)
第一項はヤスパースの『哲学入門』
第二項は、
アランの『幸福論』と
中島義道の『不幸論』を対比させながら、両者が共に指摘しているであろう幸福が持つダークサイドについて指摘。幸福とは、不幸な考えを持たない状況である、と定義すれば、おおむね納得できる。
第六章「行為に関する内的視点と外敵視点」