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『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』

出版社 :星海社(2021/7/23) ISBN:4065243270
>書くのが苦しい4人と一緒に「書けない」悩みを哲学しよう!
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>「書き出しが決まらない」「キーボードに向き合う気力さえ湧いてこない」「何を書いてもダメな文章な気がする」……何かを書きたいと思いつめるがゆえの深刻な悩みが、あなたにもあるのではないでしょうか? 本書は「書く」ことを一生の仕事としながらも、しかしあなたと同じく「書けない」悩みを抱えた4人が、新たな執筆術を模索する軌跡を記録しています。どうすれば楽に書けるか、どうしたら最後まで書き終えられるか、具体的な執筆方法から書くことの本質までを縦横無尽に探求し、時に励まし合い、4人は「書けない病」を克服する手がかりを見つけ出します。さあ、あなたも書けない苦しみを4人と哲学し、分かち合い、新たなライティングの地平へと一緒に駆け出していきましょう!!


2021/7/22
献本にて頂く。

2021/7/31
『ライティングの哲学』は、自分の書けなさ具合との向き合いが一つのテーマだと思うが、もちろんそんなものと向き合うのはだいぶキツイわけだけども、それを避けて(逃避的に)ノウハウ漁りに始終しているのでは、なかなか対処は難しい。砂漠で周囲からの声もない状況でスイカ割りするようなものだ。
一方で、思弁的にその書けなさ具合とダイレクトに向き合うのも辛過ぎる。ツールとの関係性を通して(ある種身体的に)考察するのが良いのだろう。あるいは同好の友と笑いながら語り合うか。
ダイレクトに向き合うと「自分はダメなやつだ」という(ある種部分的な)結論が出がち。逆に、ツールやノウハウとの関係性を通すと、部分的に考えることでむしろ全体的な結論に接続できる。

目次
座談会その1 挫折と苦しみの執筆論
section.1 「書くこと」はなぜ難しいのか?
section.2 制約と諦めのコツ
section.3 「考えること」と「書くこと」
執筆実践
断念の執筆術(読書猿)
散文を書く(千葉雅也)
書くことはその中間にある(山内朋樹)
できない執筆、まとめる原稿──汚いメモに囲まれて(瀬下翔太)
座談会その2 快方と解放への執筆論
section.1 どこまで「断念」できたか?
section.2 「執筆」の我執から逃れ自由に「書く」

>瀬下 いきなりエディタに向き合うと「さあ、この真っ白な紙に、君の作家性をぶつけてごらん」みたいなことを言われている気がしてきて、なにも書けなくなってしまうんですよね。