generated at
『ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学』
出版社 : 早川書房 (2020/11/19) ISBN:4152099801
>ノーベル経済学賞受賞者&Google社チーフ・エコノミスト絶賛!
>スタンフォードで累計100万人が受講した人気の経済学教授が「人のつながり」を科学する!
>■本書が明らかにする驚きの事実
>
>教育:収入による子どもの語彙の差は3倍以上になり、その差は雪だるま式に膨れ上がる!
>健康: 5人友達が増えると、中高生が喫煙する可能性は5%、飲酒する可能性は30%上がる!
>収入:現代社会では「親の収入を子どもが超える」ことはますます少なくなっている!
>恋愛:マッチングアプリの流行は、学歴などによる恋愛対象のえり好みを加速させる!
>
>■目次
>
>第一章 序論――ネットワークと人のふるまい
>変わっても変わらない
>億千万のネットワーク
>
>第二章 パワーと影響力――ネットワークの中心的ポジション
>人気――中心度
>比較、比較、比較
>誰を知っているか――干し草の山から針を探す
>マイクロファイナンスの噂の拡散
>噂を拡散するパワー
>メディチ家の台頭――ネットワーキングの昔の教訓
>「ゴッドファーザー効果」――中心性が中心性を、人気が人気を呼ぶ
>ネットワーク化の影響力とパワーの分類
>
>第三章 拡散と伝染
>伝染とネットワークのコンポーネント
>相転移と基本再生産数
>外部性とワクチン接種
>つながっているのに疎
>縮みゆく世界
>中心性と伝染――高い人気が不利になるとき
>ネットワークのダイナミクスと伝わりやすさ
>章の終わりに
>
>第四章 つながりすぎていてつぶせない――金融ネットワーク
>世界的な金融危機の基本構造
>金融危機の伝播はどこが特殊なのか
>自由市場と外部性
>規制
>ポップコーン? それともドミノ?
>章の終わりに――計器のないジェット機
>
>第五章 同類性――分かれて住む
>カースト制
>同類性
>場所、場所、場所がだいじ
>ハッピーか、アンハッピーか
>同類性を促すもの
>同類性についての補足
>日常生活と同類性
>
>第六章 非移動性と不平等――ネットワークのフィードバックと貧困の罠
>非移動性
>非移動性と不平等と「グレート・ギャツビー曲線」
>不平等
>教育
>結局は仕組みと資本
>職のネットワークと社会関係資本
>フィードバックとなくならない格差と社会的綱引き
>章の終わりに――ネットワークの分断と非移動性と不平等
>
>第七章 群衆は賢くもなり愚かにもなり
>群衆の知恵
>変わりゆくニュースの状況
>分極化と同類性
>集合知と課題
>
>第八章 友だちと身近なネットワークの構造
>アリと集団行動
>群れと取りつけ騒ぎと惑わされる集団
>ゲーム理論と同類性と駐車違反
>クラスタリングと複雑な伝染と拡散
>信頼とサポート
>グアンシ
>埋めこみ
>友だちを見ればその人がわかる
>
>第九章 グローバリゼーションと変化するネットワーク
>ネットワークの形成
>グローバルネットワーク――戦争ではなくビジネスで
>インターネットがつながって同類性と分極化が進む
>破壊
>変わっても変わらない

ネットワークについての関連書籍

原題は

The Human Network
How your social postion determines your power,Beliefs,and behaviors

ネットワークの視点→システムの視点

個人化・神聖化(天才)・属人化ではなく

生物学者なら、必ずそうする

いかにネットワークが形成され、なでぜ特定のパターンを示すのか。そのようなパターンが、人のパワーや意見、機会やふるまい、成果をどう決定づけるのか。

ネットワークは外部性を持つ

中心度=友達の多さ(次数中心性)
たくさんの友だちがいる友だちをもつこと(固有ベクトル中心性)
・マイクロファイナンスの普及
上の二つの中間。伝達が反復される回数、ノードで情報がAからBに動く可能性が高いほど、後者になる
噂を拡散するパワー(拡散中心性)

メディチ家 1430年、ルネッサンス
→ネットワーク内の「良いポジション」にいた。
→星形ネットワークの中心
仲介者としてのパワー

ゴットファーザー効果
優先的結合
「その人が中心であることが、いかにたやすくわかってもらえるか」

良いページにたくさんのリンクを張っているページ

* 人気者度
* 接続
* 到達範囲(リーチ)
* 仲介と婚姻

感染の広がりと、流行の広がりと、ミームの広がりと、不安の広がり

HIVとインフルエンザの広がり方の違い

相互作用の多様性→インフルエンザならウィルスをうつすだけだが、金融市場は多様な形がある

* 取引先相手の多様性とと安全性
* 少数の取引先と、微妙な外部性が一番危険

ポップコーンとドミノ型破綻

* 同類性
* 非移動性

情報や価値観がいかに伝わるのか

集合知

友達ネットワークからわかること

3人で行うゲームの流行

ネットワークの相転移

ネットワークサイズの限界→フェイスブック、ダンパー数、技術の向上はこれを上回るか

スモールワールド現象
フレンドシップ・パラドックス

ネットワークとツリー
リゾーム、セミラティス

>"何かを測るときに、つねにひとつの統計で要約できるなら、人生はもっとシンプルだっただろう。だが、だいじなことの多くが一面的な統計では測れないからこそ人生はおもしろいとも言える。"

他人の目を意識することで、その人の行動が変化することは、社会的に意味がある。

「正しい情報」を時間をかけて生み出すことに十分なメリットが伴わなければ、社会全体の損失につながっていく。

アリは触覚を重ねることで、お互いの「化学状態」を知ることができる。

個人の選択は外部性を持ち、インターネットがそれをさらに拡大させる。

最初数人の選択は、極めて大きな影響力を持ち得る。

アウトサイダーが持つ価値。

すべてを賭けなければいけないのならば、賭けに参加する回数は減少してしまうだろう。

100人のうち、自分以外の人間が銀行に飛び込むだろうと考えているのならば、自分も銀行に飛び込まざるを得ない。ケインズの美人投票。

良質のコンテンツであっても、そのコンテンツが「良質」であると最初の誰かに知ってもらわなければ口コミが生まれる可能性はいつまでたってもゼロである。

複数均衡。

「大衆」が認識されはじめたのは、人類史においてどのくらいのタイミングなのだろうか。

インターネット時代のノブレス・オブリージュ。

肉体的健康、精神的健康、ネットワーク的健康。

持続性は巨大な平衡装置。

さまざまな情報に曝されるとき、反動的に自己の信念に固執することは起こり得る。