>知的巨人が全霊をかたむけた主著『キリスト教辯証論』の草稿。人間存在の含む矛盾「無限と無、精神と身体、偉大と悲惨」は、キリスト教の「愛」の秩序にいたってはじめて解かれうると、熱情に溢れた名文に綴る。時代を越えて多くの人びとに読みつがれてきた、鮮烈な人間探究の書である。
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