>基準に従って生き、基準に従って死ぬ。もしも本当にすべてのタスクが等しい重みをもつなら、まさにすべてを一つの基準で処理していけばいい。しかし些事の奴隷になりたくなければ、それなりの方策が必要だ。
>この話から得られる教訓は、仕事を片づけたいという思いだけではスケジューリングの落とし穴を避けるのに万全ではなく、また、重要度の高い仕事から片づけたいという思いだけでもやはり足りないということだ。
>完璧な予知力があっても、完璧なスケジュールを特定するのは現実として不可能かもしれない。対照的に、自分で考えて、仕事が生じるのに合わせて対応すると、未来をのぞき込んだかのような完璧なスケジュールはさすがに得られないが、可能な限り最良のスケジュールのほうがはるかにたやすく計算できる。
>はじめに―人の暮らしのアルゴリズム
> 最適停止―「見る」のをやめるタイミング
> 探索と活用―最も新しいものと最もすばらしいもの
> ソート―秩序を生み出す
> キャッシュ―さっさと忘れよう
> スケジューリング―最初のものを最初に
> ベイズの法則―未来を予想する
> オーバーフィッティング―過ぎたるは及ばざるがごとし
> 緩和法―大目に見よう
> ランダム性―偶然に任せるべきとき
> ネットワーキング―どうつながるか