>ジョゼフ・カール・ロブネット・リックライダー(Joseph Carl Robnett Licklider、1915年3月11日 - 1990年6月26日)はコンピュータの歴史上重要な役割を果たした人物。J・C・R・リックライダーまたは「リック」と呼ばれる。
>現代のコンピュータネットワークについてのコンセプトを作り上げたという点でも重要な人物であり、その分野の開発での彼の役割の重要性が広く認められるようになってきた。単なる計算の道具ではない汎用的な道具としてのコンピュータという観点での開発にも深く関わっており、今日のインターネットに繋がる考察でも有名である。彼は通信におけるコンピュータの重要性と民主主義における大衆への情報伝達の重要性を理解していた。
>1960年に論文Man-Computer Symbiosis(人間とコンピュータの共生)を発表した。
> 1962年10月、アメリカ国防総省ARPAの研究部門IPTOの部長に任命され、1963年にはARPAの指揮・指令系統の行動科学研究機関の指揮を任された。1963年4月に、タイムシェアリングシステムやコンピュータネットワークについてのメモをARPAの同僚に送信した。ARPANETはこのメモに記述されたビジョンから生まれ、のちにインターネットへと発展した。
> 1968年、MIT電気工学科教授となり、Project MAC の責任者となった。Project MACはリックライダーの元で、世界初のタイムシェアリングシステムであるCTSSや、Multicsを開発した。MulticsはUNIX開発のきっかけとなったことでも知られている。