問いかけの作法
なぜこの本を読んだか
また最近会社でチームをリードしたり、1on1を受けることも多かったので改めて体系だってこういうことを整理したかったというのも大きい。
何が書かれている本か
1on1なども含めて任意のミーティングなどでどのような問いかけを行うとチームとしての成果が最大化されるかというのを具体的なテクニックをベースに体系だって整理している。
何か新しい知識が書かれているわけではないが、日頃「うまくいったな」というような問いかけ術が名前つきで体系だって整理されているので自分の中での言語化が促進される。
メモ
問いかけの基本の組み立て方
未知数を定める
何を聞くのか、何を軸にするのかを定める
方向性を調整する
問いかけの主語と時間軸を決める
e.g. 「あなた」「チーム」「組織」などどの立場で物事を考えるか
制約を定める
広すぎる問いかけに制約を加えることで答えやすくなる
「フカボリモード」と「ユサブリモード」
ユサブリモード : 凝り固まった「とらわれ」をほぐす
それぞれの例は、P277 より引用
パラフレイズ
別の言葉で言い換えてもらう
e.g.
> 「その言葉を、別の言葉に言い換えるとどうなりますか?」
> 「その言葉を、別のものに例えるとどうなりますか?」
> 「その言葉を、このミーディングでは禁止しませんか?」
> 「その言葉を、数字で表現すると、100点満点で何点ですか?」
> 「その言葉を、改めて定義するとしたら、どのような言葉になりますか?」
仮定法
架空の設定をいれたり、現状の制約を除外して問いかける
e.g.
> 「もしあなたが〜の立場だったら、どう考えますか?」
> 「もし世界が〜だったら、どうなっているでしょうか?」
バイアス破壊
重要となっているものを除外した上で問いかける
e.g.
> 「Xではない〜は、考えられないのでしょうか?」
> 「XにあえてYを入れると、どうなるでしょうか?」
フカボリモード : 根底にある「こだわり」を発見する
素人質問
あえて空気を読まずに当たり前のことを素朴な疑問として聞くことで場のメンバーの真意を伺う
e.g.
> 「初歩的な質問なのですが、これはどういうことですか?」
> 「理解不足で申し訳ないのですが、このプロジェクトの目的はなんですか?」
ルーツ発掘
なんでこだわるのかを聞く
e.g.
真善美
相手の価値観をふかぼる
e.g.
> 「本当の意味での『よいXXX』とはなんでしょうか?」
>「今こそ考えたい『美しいXXX』とはなんでしょうか?」
谷型と山型のプロセス
P.291 の図を改編
到達したい結論に応じて、山型でミーティングを進めるか、谷型でミーティングを進めるかを設計する
感想
上のメモに書いたテクニック以外でも全般的に問いかけのあれこれの言語化がされているので読むと頭の中が整理される
またテクニックベースでいろんなものが紹介されているので得意なものから取り入れると良さそう
個人的には、「素人質問」と「仮定法」と「バイアス破壊」を無意識によく使っていたがこの方法に名前がついたので今後はそう紹介していこうと思った