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「語彙力が高い」とはどういうことか
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> 母語話者が持つ「生きた」単語の知識には、少なくとも以下の要素が含まれている。
> ①その単語が使われる構文
> ②その単語と共起する単語
> ③その単語の頻度
> ④その単語の使われる文脈(フォーマリティの情報を含む)
> ⑤その単語の多義の構造(単語の意味の広がり)
> ⑥その単語の属する概念の意味ネットワークの知識
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> 外国語の単語について初級学習者が持っている知識は、①〜⑥がほとんどない。子供が母語の動詞を覚えるときは、まず構文と名詞(主語と目的語)に注目し、文脈から動詞の意味を考える。しかし、外国語を覚えるときは、母語に訳された語義が与えられ、それだけを覚えようとする。だから動詞を使う上で最も大事な構文や共起する名詞についての知識は、その動詞についての知識として入ってこない。一つか二つの訳語を知っているだけの知識は、氷山どころか薄っぺらい板のようなものである。
既存の義務教育における英語学習🤔nolimitakira

> 「語彙力」というのは、頻度の低い、人が知らない単語をたくさん知っていることではない。もちろん知っている単語の数が多いに越したことはないが、文脈に応じて適切な言葉を自由自在に使えてこその「語彙力」である。
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> 「ある文脈で言いたいことを表現するのに最も適切な言葉が選べる」ために
> ①個々の単語の意味をバラバラに覚えているのではなく、互いに意味の類似性と差異が理解できていること
> ②それぞれの単語が持つ意味の広がりを理解し、それぞれの使い方の文脈を知っていること