人間の経験の哲学的な探求

提唱者であるドイツのエトムント・フッサールや、後継者のマルティン・ハイデガー、フランスのモーリス・メルロ=ポンティは、人間が判断したり行動を選択したりするときの根拠にできるのは、主観的な経験であると主張

主観的な経験を経ることで、人間は自分にとっての世界を理解できるようになるから

主観的な経験を重んじはするが、偏狭な個人主義とは異なる

相互主観性 (主観性が複数の個人間でどのように共有されるか) の精緻な分析

相互主観的な経験は他者への共感から生まれる

相手の身になって考えることで、他の主体に対する意図的な行為が受け止められ、理解される

フッサールは、この共感の仕組みを対化 (ペアリング) と呼ぶ