著 : 福本智之

from: TOPPOINT 2022 年 9 月号

2010 年代以降、中国経済は減速期に入り、今後も減速する

今後の中国経済を見るのに重要な点

共同富裕政策と改革開放・イノベーションの行方

中国に高度経済成長をもたらした要因は改革開放とそれによるイノベーション

共同富裕政策による規制強化が進んでいる

とはいえ、経済が減速すると政策が右側に戻されているため、改革開放やイノベーションが停滞するところはまでいっていない

人口動態と経済成長

少子化が予想以上に進行

人口減少が加速すると、2035 年以降、経済への影響が顕著に

デジタル化の伸長と成長への貢献

デジタル経済の急速な発展は 5 ～ 10 年は続きそう

まだ伸びしろがあり、政府としての戦略が明確で具体的

今後は B to B ビジネスが伸びそう

例 : 工業インターネット

米中対立とデカップリングの懸念

アメリカは中国に対して、主に競争と対立の方針 (協力はあくまで一部)

中国は、アメリカとの国力差から正面衝突は避けたい

持久戦で勝負するのが基本スタンス

持久戦の間、経済成長の勢いを保つため、アメリカとの完全なデカップリングは避けたい

そのための戦略が双循環