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ソフトウェアエンジニアリング経済学
en: software engineering economics

ソフトウェアエンジニアリング経済学は、ソフトウェアソフトウェアプロセスの特性を体系的に探求し、その体系においてそれら特性を経済学的計量値に関係づける
ビジネス環境におけるソフトウェアエンジニアリングに関係する意思決定に必要
経済学は、与えられた環境または情況における、価値・コスト・資源、およびそれらの関係を研究する

この領域のトピックは下記の通り。
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財政 : 経済学における一分野
資源の配置、マネジメント、および投資を扱う
時間、通貨 (money)、リスク、およびこれらがいかに関係しているかを扱う
通貨がどのように使われ、予算化されるか?
企業財政は、組織に対する資金提供に携わる
組織の富と在庫品価値の最大化を図りながら、リスクと収益性の平衡化を行うことも含まれる
そのために実施すべきこと
組織目標、計画対象期間、リスク因子、税金対策、および財政的制約を同定
「どの保有資産系列および投資決定を採用するか」 「どのようにキャッシュフローをマネージするか」 「どこから資金を調達するか」 などに対して、適切なビジネス戦略を同定して実現する
キャッシュフローや ROI などの財政的運用実績を計量し、目標値または戦略からの逸脱があれば是正アクションを実施
会計 : 財政の一部
主要な役割 : 組織の財政的運用実績を計量し、ビジネス実在物に関する財政情報を利害関係者 (株主、財政監査役、および投資家) に伝達すること
コントローリング : 財政および会計の一要素
財政および会計の運用実績を計量し、是正することが含まれる。 組織の目標および計画の達成を確実化する
財政提案におけるビジネス目標を記述するため、キャッシュフロー・インスタンスおよびキャッシュフロー・ストリームという概念が用いられる
解決策の候補すべてが適切に問題を解決し得るのであれば、もっとも適切な案の選定は、総所有コスト (TCO) の最適化、または短期投資利益率 (ROI) の最大化のような商用因子をベースにして行うべき
欠陥是正、現場サービス、サポート継続なども関連する因子として配慮の対象
これらのコストはライフタイム ROI の一部
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大きな問題でも、ソフトウェアモジュール内のアルゴリズムの決定でも、同じ意思決定プロセスが使われるべき
ただし、意思決定がどの程度財政的に重要で、意思決定のための工数投資をどの程度にすべきか、というのは異なる
価値評価 : 価値をベースにする比較のための財政的基本は、2 以上のキャッシュフローを比較すること
比較のために使えるいくつかのベース : 現在価値将来価値年当たり相当値内部収益率
通貨には時間価値がある
価値は、必ずしも通貨で表現できるとは限らない → 比較・評価できるように似た表現に直す必要はある
インフレーション : 同じ物品のコストが前より増加すること
減価償却 : 有体資産のコストを、ある時間区分を横断して展開すること
課税 : 収入税は企業法人全体の利得にとってかなりの割合を占める → 課税額を考慮しない意思決定分析は誤った選択に陥る可能性
通貨の時間価値 : 価値が時間の経過とともに変化する
財政提案や資産系列を構成する要素を比較するために、コスト、価値、リスクは正味現在価値として正規化する必要
効率 : 「まともに仕事を成し遂げる (doing things right)」 を意味する
ソフトウェアエンジニアリングにおける効率性に影響を与える因子 : プロダクト複雑性品質要求時間的制約プロセス能力チーム分散割り込み特徴の乱変化ツールプログラミング言語
効果 : 「まともな仕事を成し遂げる (doing right things)」 を意味する
生産性 : 経済学的見方における、入力対する出力の割合
価値を志向する見方からすると、効率と効果を兼ね備えたもの

ライフサイクル経済学
プロダクト : プロダクト生成に必要な因子 (入力) を出力に変換するプロセスによって創られる経済的有利物 (good)
組織内外に提供され、それそのものがプロダクトになる場合と、別のプロダクトのコンポーネントになる場合がある
販売された場合、ユーザーに対して価値及び経験を与える提供物
システム、ソリューション、資材、サービスを組み合わせたものになると考えられる
プロジェクト : 独自のプロダクト、サービス、または結果を造り出すために取り組まれる一時的な活動
プログラム : 個別にマネージされていたのでは得られない便益を獲得できるよう、マネジメントによって調整された関連するプロジェクトやサブプログラム、およびプログラムアクティビティのグループ
ポートフォリオ : 戦略的目標を達成するために、グループ化してマネージされているプロジェクト、プログラム、サブポートフォリオ、および運用
ビジネスラインまたは組織の中で全ての資産を同時にマネージできるようにするために用いられる
プロダクトライフサイクル
ソフトウェアプロダクトライフサイクル (SPLC) : ソフトウェアプロダクトまたはサービス、およびその可変体を定義し、構築し、運用し、保守し、退役撤収するために必要なすべてのアクティビティが含まれる
「運用」 「保守」 「退役撤収」 という SPLC アクティビティは、冒頭のソフトウェア開発に比べて非常に長い時間枠の中で生起する (ソフトウェアエンジニアリングプロセス知識領域のソフトウェア開発ライフサイクル参照)
ソフトウェアプロダクトまたは関連するサービスによって寄与された価値は、客観的に 「運用および保守」 時間枠の中で決定される
ソフトウェアエンジニアリング経済学は、最初のプロダクトリリース後のアクティビティを含む、全ての SPLC アクティビティを関心の対象にすべき
プロジェクトライフサイクル
アクティビティとして、「始動処理」、「計画」、「計画実行」、「モニタリングおよびコントローリング」、「終結処理」 の 5 つのプロセスグループが含まれる
提案
ビジネスに対する意思決定は、1 つの提案が提示する見解から始まる
提案は、現時点で考えられている、単一の、他から分離された選択肢
投資決定
投資家は、標的目標を達成するために通貨及び資源を消費する、という投資決定を行う
標的は、なんらかの経済的評価基準 (例えば、高い投資収益の達成、組織能力強化、企業価値の改善などに関係するもの)
計画基準
TBD

リスクおよび不確実性

経済学的分析法

実践上考慮すべきことがら