スケジュールに対するバッファ

from: アジャイルな見積りと計画づくり 〜価値あるソフトウェアを育てる概念と技法〜

スケジュールを不確実性から守るためには、不確実性の大きさを評価する必要

タスク完了が早まることは稀だが、遅れることは往々にしてある

50 % 見積りの合計に対してプロジェクト全体にバッファを設ける、という形が理想的

ひとつひとつのタスクにバッファを設けていくと、全体としてはバッファが大きくなりすぎる

また、こうすることでパーキンソンの法則や学生症候群を避けられる

バッファの大きさの決め方

二乗和平方根法

50 % 見積りと 90 % 見積りの差から算出

ストーリーごとの規模の見積りの 90 % 見積りと 50 % 見積りの差の二乗和平方根をバッファにする

より単純な方法

50 % 見積りの合計の 50 % をバッファにする

注意点

バッファの大きさの算出には、リーチの提唱するガイドラインを意識する

『Critical Chain Project Management』 (Lawrence P. Leach)

二乗和平方根法が有効なのは、少なくとも 10 以上のストーリーやフィーチャーがある場合

バッファの大きさはプロジェクト期間全体の少なくとも 20 % を置く