votingとfundingの中間の仕組み
クアドラティック・ファンディング(
Quadratic Funding)は、単なる
投票(voting)でもなく、単なる
資金分配(funding)でもない、その「中間」の仕組みといえます。例えば、通常の投票では「選択肢Aに1票、Bに1票」というように“選好”を示すだけで資金移動は伴いません。一方、単なる資金提供(funding)では「お金をたくさん出した人の影響力が大きい」構造になりがちです。
しかしクアドラティック・ファンディングでは、
個人の意思表示(
投票)と
資金提供(
寄付)の両方が組み合わさり、しかも少額でも多数の支援が集まれば大きなマッチング(追加資金)が受けられるよう設計されています。つまり、
実際にお金を出すことでプロジェクト支援の“
本気度”を表し、
それらの合計を「平方根」で計算し、民主的かつ資金的にも支援を得やすいよう配分する
という点で、“投票と資金提供の中間的な仕組み”と表現されるのです。