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Plurality質疑@FtCTokyo
>ikehara_y @nishio さんと話してPluralityとBroad Listeningの思想について理解を深められた
> (考えられる問題点について単刀直入に聞いてしまいましたがお答えいただいてありがとうございました)

>nishio 話した内容をメモしておいてもらえるととてもありがたいです!

>ikehara_y ありがとうございます
> 引リツに書いておきます

>ikehara_y Q: Pluralityの思想は本当に誰も取り残さないのか
> A: 取り残されない人が0にはならないかもしれないが、現状のままの施策が続いた場合に比べれば、取り残される人は減るという点が重要。また、ITを取り入れることによりITに慣れていくことも考えられる
関連イメージ: 大前提として劣化する

>ikehara_y Q: Broad Listeningの聞く側と聞かれる側の分断は問題にはどう対応するのか
> A: Broad Listeningではデータを公開する。聞く側がもし問題を無視すれば、その問題の存在を全員に知られているにもかかわらず、その問題に対処しなかったことを全員に認識されることになる
>nishio ブロードリスニングのような大勢を理解することを促進する技術は、トップが独占することも人々に解放することもできる。技術自体は中立で善用も悪用もできる。トップが独占すれば監視社会になってしまう。なので結果をなるべくオープンデータ化し透明化するのがいいというのがPlurality的な方向性
>nishio これには政府の側にとっても有益なところがあって、例えばある人が政府に対して主張して政府が即座に対処しなかった場合、従来は「自分の主張が無視された」「黙殺された」「都合が悪いから権力によって握り潰したんだ」みたいな陰謀論に落ちがち、他にもいっぱい人がいるのが見えることは大事
>nishio 政府のリソースは無限ではないので、すべての個々人の声に対して即座に反応することはできない(AIあんの的システムがもっと進歩していかない限り)
> AI政治家の3つのレベルのレベル3を365日運用できる状態に持っていく必要がある

>ikehara_y Q: 認知能力の拡張が重要なポイントということ?
> A: そう

>ikehara_y Q: 政策に関して対立する集団があった場合はどのように対応するの?
> A: 議論を掘り下げていくと合意点のないコンフリクトではないとうう場合がある。台湾での事例でもそういうものがあった。お互いが何を問題としているのかを理解するためにも、Broad Listeningによる可視化が重要となる
>nishio 関連イメージ: 対立解消図
>nishio 要求が表面的に対立していても、その要求(手段)によって達成したい理想の方向性(価値観)を明確にしていくと、実は分断をブリッジできるアイデアが見つかったりする。対立は「ブリッジするアイデア」を見つけるための協力の機会になるから、見ないようにするのではなく掘り起こす。

>ikehara_y 感想: Broad Listeningによるコンフリクトの解消については、人類学者のデイヴィッド・グレーバー(会話では出さなかったが松村 圭一郎くらしのアナキズム』でも議論されている)が議論している多数決ではなく原則的に満場一致を目指す合意形成プロセスとも、共通しているところがあるように思った