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部下を育てる

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友人が部下の育て方について話しているのを聞いて、面白かったので考察した。

前提条件として以下を仮定する
部下の現在の能力は全面的に自分より劣っており「自分がやった方が速い」という状況
部下の強みは自分の強みとは異なっている
部下が何を学ぶかに関して自分がある程度コントロールできる


何を学ばせるかの方針が3通りある
A: 弱みを克服させる
C: 相手の強みを伸ばす

A: 弱みを克服させる
最も弱い所を伸ばすことに注力することによって、全体的な底上げを図る
ジェネラリストを育成する形になる see #スペシャリストとジェネラリスト
全般的な能力が十分伸びて、自分のジェネラル能力を超えてくると、自分は自分の強みに集中し、他のことをその人に委譲できるようになる
デメリット
有用な人材になるまでの時間コストがかなり高い
不得手なことばかりをさせることになりモチベーションの維持に難しさがある
B: 教える自分が得意なことを教える
自分が最も詳しいことを教えることで、効率良く学ばせることができる
図ではCの方が高く書いてしまったが、Bの方が高くなる可能性も高い
自分のリソースが不足していて、自分の代わりに動くことができるクローンが必要な時には有益
デメリット
自分の最も強い所であるため、教育対象が自分と交代できるレベルに達するまでの時間コストが高い
C: 相手の強みを伸ばす
相手が現時点で強い所を伸ばす
比較優位の観点から、相手の強い所のタスクを振るのは正当化される
もし明確に存在しないなら仕事の種類を偏らせることによって、その種の仕事に対して他の人より相対的に詳しいという状況を作り出し、それを強い所として伸ばす
モチベーションを高めやすい
相手の得意分野に関しては自分よりも性能が良い、という状態を低コストで作り出すことができる
委譲による生産性向上が機能するようになる
デメリット
相手の強みによって伸ばす分野が決まるので、こちらの都合のよいものを伸ばせるとは限らない


友人はCの「強みを伸ばすのが正解だ」という話をしていた。僕は比較のために3通りの手法とそれぞれのメリット・デメリットをまとめた。僕も C > B > A かなと思う。

2017-11-20 #2017 #11-20 #2017-11
2018-10-23 に 尖ったところを伸ばすとの関連に気づいた
2021-10-21 画像を描き直してみた

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