generated at
精神現象学
1807年

>力なき美意識知性を憎むのは、自分にできないことを知性が要求するからだが、死を避け、荒廃から身を清く保つ生命ではなく、死に耐え、死のなかでおのれを維持する生命こそが精神の生命である。
>精神は絶対の分裂に身を置くからこそ真理を獲得するのだ。
>精神は否定的なものに目をそむけ、肯定のかたまりとなることで知識を発揮するのではない。
>精神が力を発揮するのは、まさしく否定的なものを直視し、そのもとにとどまるからなのだ。
>そこにとどまるなかから、否定的なものを存在へと逆転させる魔力がうまれるのである。

いわゆる「ヘーゲルの弁証法」と呼ばれる考え方。
弁証法という言葉自体はヘーゲルは使っていない。
否定的な物を無視するのではなく、直視し、とどまることによって、存在への逆転が起こる。