最年少を使い捨てるメディア
若者とメディアの関係に関して鋭い論評が行われているので引用して考察する
「3月のライオン」羽海野チカ 15巻p.40
良し悪しを見分けるには勉強が必要だが、
最年少や
史上初は知識がなくてもわかる、説明も楽チン
だからそういう取り上げ方をするメディアがある。
これは将棋の分野に限らずよく見かける。
「中学生/高校生が何々をした、すごい」みたいな記事も良くある。
何がどうすごいのか考えなくても書けるし、読者も頭を使わずに読めるから、まかり通ってしまうのだろう。
p.47
そういうメディアは「最年少である」とか「中学生である」という事実をコンテンツにしてるだけなので、その事実が失われると対象を使い捨てる。
若い人は次々湧いてくるので、若い人を食いつぶしながら利益を得るビジネスは持続可能になるのだが、そのコストは社会が払うことになる。