generated at
思考を書き出すツールの選択
思考を書き出すツールの選択

書いていたらScrapboxに繋がらなくなってしまったからApple Notes(日本語名: メモ)で書いている
飛行機の中では当然ScrapboxにつながらないのでObsidianにメモを取ろうとしていた
「それは何を使っているのか?」という話になって思考を書き出すツールの要件の話になった
思考を書き出すツールとして考えるとScrapboxは不安定なインターネット環境では不便
不安定なインターネット環境」はScrapboxというクラウドサービスの責任範囲外ではある
が、個人の知的生産のツールとして考えたときにはどうなのか
自分の知的生産性を高く保つことは個々の知的生産者の個人の責任であり、インターネット回線が貧弱なところで不便になるツールを、インターネット回線が貧弱なところで使うことの不便の責任はユーザの自己責任

思考を書き出すツールとしては明らかにApple Notesの方が安心感がある
しばらく使ってみてそうでもなかった
電波の不安定なところで使ってたら2回クラッシュして最新の書いた内容が消えた

Scrapbox
Scrapboxの無償ユーザは顧客ではない
Scrapboxの無償ユーザは商品として活用されてもいない
Scrapboxのビジネスモデルがイマイチ不明瞭
プロジェクトの消費リソースを少なく抑えることによってライフスタイルビジネス化し、予期しないブレイクを狙う戦略
実際Helpfeelの土台として活用されている
しかしまあHelpfeelの土台がScrapboxであることに技術的な必然性とかシナジーとかがあるかというと微妙
顧客視点で考えると会社の名前で公開される文書の編集権限はコントロールしたいし、更新を公開する前にレビューするなどのワークフローをつなげたくなったりするだろう、Scrapboxの設計方針とあまりフィットしてない
Apple Notes
「Apple NotesのユーザはiPhoneを買って支払いをしているから顧客」
iPhoneにバンドルされた「メモをするツール」のところまではそうだろう
けども、iPhoneのユーザはメモの機能によってスマートフォンを選んでいるのではない
なので、最低限以上に改善するインセンティブがAppleには発生しない
Scrapbox的な機能を持つように進化するとは思えない
かつてのEvernoteみたいにサードパーティのアプリとして現れたらいいよね的ポジション
失敗のリスクはサードパーティに押し付けつつ、成功すればAppleエコシステムの価値が上がる