>集団の閉鎖性、排他性という傾向に着目してつくられた一対の概念。アメリカの社会学者W・G・サムナーの用いたことば。内集団は、個人が自らをそれと同一視し、所属感を抱いている集団で、それに対して外集団は、「他者」と感じられる集団で、競争心、対立感、敵意などの差し向けられる対象である。一般に、内集団への所属感や愛着が増し、その凝集性が高まるとき、それに応じて外集団への対抗心や敵意が強まるという傾向のあることが知られている。