中学生の職場体験でSFプロトタイピングをやってもらった事例
中学生の職場体験がやってきてて、SFプロトタイピング with ChatGPTをやってもらったら想像以上にすごい発表になってめっちゃよかった
2030年に実現する技術を調べてもらってそれについて発表するみたいな予定だったっぽかった
いい話!
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体験事例に飢えてます
可能な範囲でどんなことをやってどうなったかシェアしてもらえるとありがたい
当たり障りのない内容ですが
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もし小説本体とかプロンプトとか欲しくなったらまた言ってください!
主催イベントでの共有に関して許可はもらってるんですが、一応もう一度許可を伺ってみようかと思います!
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プロンプトや小説自体というより、中学生にどのような伝え方をして「SFプロトタイピングをやってみよう」というアイデアを理解させたのかが気になります
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核心部分は自分のメッセージを相手に伝えることで、この点で人は物語だと理解しやすいということでSFプロトタイピングに可能性を感じているということを伝えました
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中学生も分析や調べ方がメインだと思っていたのでここは刺さったかもしれない
未来とかビジョンとかを考えるときに想像力が必要だけど、小説はこの点でも非常に強力そうに見えたことも伝えました
うちはまだこの手法を試したわけではないので、この手法が実際どうなのかというのを調べるというのが職場体験で行う「仕事」でした
職場体験なので、言葉で説明しようがとにかくやるしかなかったんですが、実際にやってみて理解していった気がします
一緒に小説作りながら、ChatGPTの出力を見てさらに想像力が膨らんだりしたのを一緒に体験した
1日目
落合陽一の
テクノロジー未来年表を見てもらって2030年(今の中2が21歳で就職を考える時期)に実現するテクノロジーから1つを選んでもらう
そのテクノロジーについてインターネットを中心に調査してまとめてもらう
2日目
まとめた内容を発表してもらうが、このときにSF小説の形にする(SFプロトタイピング)
SF小説を書くにあたってChatGPT(3.5)を活用してもらう
扉絵をmidjourneyで出力(
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の唐突な思いつき)
小説の内容を発表後、何を伝えたかったのか、どういう点にこだわったかとかもやってもらう
月面基地を選択した子
1日目のまとめは単純にどういう技術があるかというまとめで、「なぜ」とかが抜けていた
多分普通の手法だと「こういうことを調べました。終わり」という中学生の発表になった
2日目に小説にする段階で、未来はどうなっていて、自分は何を伝えたいかという視点が必要になった
正直このテーマは難しいだろうと思っていた
宇宙進出は今すぐに何かが解決するわけではない
中学生は未知の元素を若い科学者が発見して様々な応用が可能になるという命令を出していた
さらに最初の命令では1人しか登場していなかったので、これに対立するベテランの科学者を登場させた
これが「基礎研究」 vs 「選択と集中」みたいな今の世を表しててやばー!ってなった
登場人物の生き生きとしたドラマで描かれたので頭にスッと入ってきた
なるほど
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ここのアイデアは中学生が出して、文章をChatGPTで整えた
AIを選択した子
1日目のまとめはかなりハイレベルで、AIでなくなる仕事と続く仕事という分け方
この視点自体に異なる意見はあるけど
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それらを出すだけじゃなくて、それぞれに共通している要素はなにかを導いた
最終的にAIと人は共生すべき、という主張まで作っていた
2日目の小説は逆に頭にスッと入ってこなかった
分析的なものがそのまま小説になった感じで、あまり物語になってなかった
職場体験で言うのもどうかなと思いつつ、この点を伝えてみた
そしたら速攻でリライトしてきて、かなり良くなった
AIのパワーだなぁと思った
面白い
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人に見せて反応を受けて改善する、というサイクルが回せてる!
SFプロトタイピングで感じたメリット
多分そのまま発表だと中学生の域を出なかったはず
調べたこと→わかったこと→感想
小説形式にすることであなたが伝えたいメッセージはなにか、未来はどうあるべきかという視点が構造的に組み込まれてる感じがした
そこでクリエイティビティを発揮することができた
AIがさらにそれをアシストしていた
発表を聞く側にも伝えたいことがスッと入っていた印象
物語のほうが人は理解しやすい