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トヨタのカタ
トヨタのカタ 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン
いわゆる「カンバン」の元祖
失敗を防ぐための冗長性を取り除き、頻繁に失敗させることによって、改善すべきポイントを明確化する

カンバン仕事術」では「タスクの見える化」というとっつきやすい概念で語られてたけど「トヨタのカタ」の方ではだいぶニュアンスが違う
「カンバン(プルシステム)」
「カンバンの目的はカンバンをなくすこと」
「目標生産数を達成することを目的としてバッファやフレキシビリティを設けるのは、問題の解決・工程の改善につながらない好ましくないもの」

改善すべき問題点を発見できるようになるための手段 #問題発見
タクトタイム
平準化
ざっくり言えば余裕や在庫バッファ、装置選択の自由度などをどんどん切り捨てていく
何かトラブルが起きたときには即座にラインが止まってしまうようなギリギリなマゾい設定にする
その状態で日々観測される改善点を改善していく
プログラマが言うところのフェイルファースト
おかしなことにすぐ気付けるようにする

p.150
>目的が「目標生産量の達成」なら問題を回避できるシステムのほうが好ましく見えるだろうが目的が「改善し続けて生き残る」なら、自由度の高いシステムは問題の原因を知ることを困難にするから許されない。自由度の高いシステムは問題を本質的に改善しない。

車は同じ形のものをいくつも作るけど、ソフトウェア開発のバックログは一つとして同じ形のものはないので、応用できるのかどうかは疑問。
今一般的にやられてる「カンバン仕事術」はプルシステムでも平準化でもなくて「仕事の見える化」
見えないよりは見えたほうが良い
よくある「難しい概念のうちのとっつきやすい所だけが広まる現象」
ポモドーロテクニックを「25分働いて5分休む」みたいに言ってしまうのと同じ