ゴールが帯状の問題
他人が指摘した問題に対して、掘り下げて解説した上で、拙著"コーディングを支える技術"を参照して解決策を提案している
ChatGPTとの会話
>overlast 実施する際の属人性を暗黙知の形式化によって課題を減らせる良い到達先が点の集合になっている種の問題と、到達先が帯状になっていて良さの言語化をすると時には本一冊分とかになってしまう種の知識を形式化しても属人性を排しきれない問題とがあり、後者は形式化した時の但し書きを消すのが難しい
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文脈を補って中学生向けに解説して
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まず、「属人性」というのは、その仕事や知識が特定の人だけに依存していることを指します。たとえば、ある人がいないと作業が進まない、他の人にはその仕事がよく分からない、という状態ですね。属人性があると、その人がいなくなったり、別の仕事に行ったりしたときに大変なことになります。
さて、あなたの質問の内容に関連して、「
暗黙知」と「
形式知」という二つの種類の知識があります。
暗黙知は、自分の頭の中にあるけど言葉で説明しにくい知識です。たとえば、自転車に乗る技術や料理のコツなど、自分でやりながら覚えるものがこれに当たります。
一方、形式知は、誰でも理解できるように言葉や図表でまとめられた知識です。教科書やマニュアルに書かれた情報は、形式知の代表例です。
質問に出てきた問題を解説します。
点の集合になっている問題
これは、「良い答え」や「理想の状態」がいくつかの具体的な形で決まっている問題です。たとえば、数学の問題の答えは一つですし、ルールに基づいた手順も決まっています。こういった問題は、マニュアルや図でまとめられるので、形式知として他の人にも共有しやすいのが特徴です。
これは、「良い答え」や「理想の状態」が一つだけではなく、幅広い範囲に存在する問題です。たとえば、アートの評価やマーケティング戦略などがこれに当たります。こうした分野では、どの方法が最も良いかを説明するために非常に多くの条件や注意点が必要になることがあります。
後者の場合、形式知としてまとめても、すべての条件や状況をカバーするのは難しくなります。だから「属人性」を完全になくすことができないのです。専門家の経験や感覚、直感なども必要になるため、何をどうしたら良いかはその専門家に頼らざるを得ない面が残ります。
まとめると、点の集合の問題は形式知にまとめやすいですが、帯状の問題は暗黙知が多く含まれるため、形式知にしても属人性が残りやすい、ということです。
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どうおもう?
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この問題についての私の意見は次のとおりです。
言語設計や技術において、「形式化」によって属人性を減らすことは重要です。しかし、複雑で帯状の問題においては、知識の形式化が難しく、暗黙知を完全に取り除くのは難しいでしょう。「コーディングを支える技術」にも記されているように、プログラミング言語や設計に関する知識は歴史的な背景や比較を通して学ぶことが大事です。問題の到達先が点である場合(たとえば、具体的な計算や手順が決まっている場合)には形式知として明確に伝えやすいです。しかし、帯状の問題(たとえば、クリエイティブな分野や戦略的判断)では専門家の経験が求められるため、形式知としてまとめても条件が多すぎて属人性が残りがちです。
この問題への対処として、属人性を減らすための知識共有の方法として、「比較」「歴史」「作成」の3つの柱を参考にすると良いです。「比較」から多様な言語設計のアプローチを理解し、「歴史」からなぜそのような設計になったのかを学び、「作成」で自分の知識のあやふやな点を見つけることができます。
つまり、暗黙知と形式知のバランスを取りつつ、知識の共有を通じて属人性の問題を少しずつ克服していくアプローチが大切だと思います。